街からあこがれの田舎へ、遂に移住。
しかし移住後の生活にも、「決断」しなければならない事柄がいっぱい。あこがれと夢だけではなく、周到な計画と勇気ある判断力が重要です。ガイドがオススメする快適な田舎暮らし実現のためのステップ術。
今回の決断は「子供の教育を考える」です。
↓決断シリーズ バックナンバー↓
【第1回】田舎暮らし/その決断1 会社を辞める
【第2回】田舎暮らし/その決断2 妻を説得する
【第3回】田舎暮らし/その決断3 家族(子供・親)を説得する
【第4回】田舎暮らし/その決断4 居住地を決める
【第5回】田舎暮らし/その決断5 続/居住地を決める
【第6回】田舎暮らし/その決断6 準備・手続きをする
【第7回】田舎暮らし/その決断7 田舎に住む
【第8回】田舎暮らし/その決断8 郷に入れば郷に従う
【第9回】田舎暮らし/その決断9 起業・就職する
【第10回】田舎暮らし/その決断10 子供の教育を考える
「今までの人生で一番楽しかった時は?」と聞かれて、子供の頃と答える人は多いのではないでしょうか。昔の子供たちは自然そのものが友だちだったし、タフであり生活力もありました。そして、家族と一緒に過ごす時間も長いものでした。
さて、今は失われてしまったかに見える、こんな昔の子どもたちの様子ですが、田舎ではまだその景色が残っていたりしますよ。現代の田舎の子供たちの、日常をみてみましょう。
田舎の通学路は楽しみがいっぱい
仲良しの近所の犬も出迎えてくれることも |
ガイドが暮らす田舎では小学校まで片道約40分程。近所の友だち4~5人と待合せをして集団登校をしています。授業終了後、学校から家まではその倍の時間はかかっています。道路脇の野草、田んぼの昆虫、小川の小魚と、子供たちを誘惑する自然が溢れているからですね。
身近にある自然の中で、都会では得ることが難しくなった驚きや知らず知らずのうちに身に付く知恵。子供の時代にいちばん大切なものではないでしょうか。
中学校、高校となるにつれて、田舎では学校の数は減ってきます。朝夕の最寄り駅までの車での送り迎えはもちろん、子供が部活や塾などに参加している場合は夜遅くに駅までと、親にとって結構な負担になってきます。移住する時はこのへんの確認と覚悟もいるようです。
学校生活は地域でスクラムを組んで支える
地元の祭りは地域にとけ込む絶好の機会 |
父兄参観、運動会、学芸会、お楽しみ会等々、 学校の行事にも積極的に参加することが大切です。先生や地元の親たちとのコミュニケーションがスムーズになります。お互い顔見知りになれば、雨の日の学校帰りに車で送ってもらったり、急な用事で自宅を離れる時子供を預かってもらったりと、地域全体がPTAになってくれるわけですね。
田舎の学校を単なる学習の場に終わらせるのではもったいない。子と親と学校、地域が触れ合う交流のチャンスとして積極的に活用して、地域の住民としてとけ込むための最良のステージでもあるわけですから。
現代の田舎の教育情報感度
ローカル色いっぱいのケーブルテレビは地域情報の宝庫 |
現代の田舎には田舎ならではの情報インフラが整っています。地域によっては都会に負けない環境抜群の図書館があったり、住民総参加で教育活動を推進していたり、地域情報に密着したケーブルテレビや衛星放送が視聴できたり、そして全国とつながるインターネットのサービスエリア内だったり。要は本人がどのレベルで満足できるかです。自然に囲まれて暮らしたいが情報不足がやっぱり不安と考えている人は、移住前に地域のチェックをしておきましょう。
田舎暮らしは自給自足、絶対サバイバルだ!を目的としている家族以外には、やはりインターネットの活用をお薦めします。子供はメールで都会の友だちにコンタクトがとれるし、親は仕事や暮しの情報を全国から集めることができます。四季の自然を満喫しながら、世界ともつながっている田舎暮らし。こんな便利なモノ、使わない手はありません。
家族はチーム!が田舎暮らしの基本
一緒に汗をかく家族イベントも大切なコミュニケーション |
家族で選んだ新天地。そこから始まる新しい暮しを一緒になって考えながら頑張っていくことが、子供にとっても何よりの教育ではないでしょうか。
家族は暮しのチームです。そしてそれを取りまく自然環境と地元の人々があり、子供たちはのびのびと育っていきます。
田舎暮らし/その決断シリーズは今回で終了。次回からの新シリーズをお楽しみに!