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田舎暮らし、あァ亭主のカン違い

夫と妻で水入らず、夢いっぱいだったはずの田舎暮らし。一緒に暮らしてみて分かった、おおいなるカン違い。新説「亭主元気で留守がいい」をご検討ください。

堀江 康敬

執筆者:堀江 康敬

田舎暮らしガイド

父帰る、帰ってきた逃亡者たち

帰ってきた団塊世代の亭主たち
バブルの時代、「帰宅拒否症候群」と呼ばれる、家に帰りたくない夫たちが話題になったことがありました。

「女房の態度が冷たいから」「子供たちとの会話の糸口が見つからないから」「父親としての威厳が示せないから」といった理由からの帰宅拒否です。ただ家庭での居心地が悪いからという、何とも煮え切らない理由からなんですが。

初期症状としては、だらだらと残業をしたり、赤ちょうちんやパチンコ屋に寄り道をしたり。重症になれば、カプセルホテルなどに泊まって家に帰らない(帰れない)といった具合です。

そして現在。選手交代で今度は妻たちがら患する「主人在宅ストレス症候群」。定年になった夫が常時に家にいるようになったことで、妻が強いストレスを感じ、「どうも近頃、体の調子が……」と体に変調をきたすという症状です。田舎での夫婦二人きりの生活を目指す人にとっては、ドキリとさせられるものがあります。。

亭主としては「そんなことは、一緒に暮らしながら考えていけばいいんだよ」と、かっこ良く言い放ってみたいところですが、本音のところは少々心配。この症候群に共通している原因としては「夫は一日中ゴロゴロテレビばかり見ている」「三度の食事の支度が大変」「あれこれと細かく指図される」など、日常の暮らしの中での強い束縛感が挙げられています。

子供は独立したのに、家庭から逃亡していたもっと手のかかる大きな子供が帰ってきたようなもの。そのストレス、よ~く分かります。

2007年から始まった団塊世代のリタイア組。約40年近く企業戦士などと名乗り、家庭を顧みず仕事一本やりだった数百万人の亭主たちが一斉に戻ってくる! 日本の女房たちがこの差し迫った状況を何とかしたいと、腕をまくりを始めたのは当然ですね。

何でも一緒にという亭主のカン違い

かつては企業戦士、そして現在は……
仕事にかまかけて女房を放ったらかしにしていた40年。罪滅ぼしのためにも、これからの生活全般は女房と一緒に楽しむべきだ。しかし、これは亭主のカン違い。

これまで主婦業をこなしながら、趣味や地域活動、友人たちとの交流やショッピングなどと、自らの生活パターンをしっかりと築き上げてきた女房たち。このパターンを抱えつつ、亭主と共に田舎へ移住するわけですから、彼女たちに不満が生じてもおかしくないはずです。女房が出かけようとすると「オレもついて行く」と、どこにでもペタペタとくっ付いてくる濡れ落ち葉化は御法度。

20年ほど前にオンエアされた、TVCM「亭主元気で留守がいい」を憶えていますか? 亭主は、元気に働いてあまり家にいない方が気が楽だという、当時の女房たちの気持ちを代弁したものでした。

これを、前向きに考え直しましょう。夫婦はこうあるべきだといった、一方的な価値観を押し付ける関係より、夫婦が互いの自立を活かしあう関係。これを実現するためには、亭主自身が率先して「亭主元気で留守がいい」を実践すること。

解決策として、地元のサークルに参加するのもいい方法です。趣味、習い事、スポーツなどを通してメンバー同士のつながりができ、コミュニティでの自分自身のネットワークも作ることができます。気の合った仲間たちとドンドン活動の場を広げましょう。女房の自由時間を確保してやるためにも、自分自身の自立のためにも。

次は、家事に対するカン違い。>>
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