寸法の基本はヒト

レイアウトを計画するときに、考えなければいけない寸法がいくつかあります。
  • 人の寸法(人体寸法)→人体寸法を基本とした家具類の大きさや高さなど。
  • 人の手足が動く寸法(動作域の寸法)→手を前に伸ばして届くスペースなど
  • 人やモノを含んだ作業に必要な寸法(動作空間の寸法)→椅子に座る、引き出しを開けるためのスペースなど
  • 動作空間がいくつか集まった生活行為のための空間の寸法(単位空間※の寸法)→寝室、居間、食堂、など
    ※単位空間とは、例えば、寝室は、眠る、着替える、洋服をしまう、化粧をする、読書をするなどといった複数の生活行為が集まった空間のことです。

レイアウトを計画するときにも、大事なのはその部屋で人が暮らすことを考えることです。人そのものの寸法はもちろんのこと、人の手足が動く動作域の寸法や作業のための動作空間の寸法が考えられていないと、動きにくかったり、使いにくかったりといったことが起こってきます。快適で暮らしやすい部屋のためには、これらの寸法をきちんと考慮することが大切ですね。

また、新築やリフォームなどの計画がある場合には、そこでどの様な作業や生活行為が行われるのかを考慮してスペースを考えていくと暮らしやすい空間になっていきます。

歩く、座るのは何センチ?

ダイニングでの動作寸法
ダイニングスペースでの配膳や、椅子に座ったりするため必要寸法をチェックしてくださいね。
今回は、生活シーンでよくみる動作域や動作空間について、いくつかご紹介します。ダイニングを例にとってみましょう。図中寸法の単位はcmです。

  • 壁と家具の間を通路として歩くために必要な寸法→60cm~
    (ダイニングテーブルとソファといった低い家具同士の間を歩く場合に必要な寸法は50cm程度でも良いでしょう。)

  • お盆などを持って歩く配膳のために必要な寸法→65cm~

  • 椅子(アームレスチェア※)を引いて立ち上がるために必要な寸法→75cm~
    (アームチェアの場合には、アームが邪魔になるので椅子を引くために必要な寸法は85cm程度あると良いでしょう。)

  • 椅子の後ろを人が歩く場合に必要な寸法→100cm~
    (人が椅子に座るとスペースが40~50cm程度になります。)
    ※アームレスチェアは座面の両側に肘掛のない椅子


その他、以下の寸法も見落としやすいですので、レイアウトを考えるときには配慮しましょう。
    リビングとテーブルの間のあき
    テーブルとソファの間が狭いと窮屈になります。配置の際にはこの寸法を忘れないで。
  • リビングチェアとテーブルの間のあき→30~40cm
    (リビングチェアに腰を掛けたときに脚を投げ出す余裕が必要です。)

  • 扉を開けて中のモノを取り出すための寸法→90cm
    (扉の巾が大きくなると扉を開けるために必要となる寸法は増えます。)
  • 引き出しを引いて中のモノを取り出すための寸法→100cm
    (奥行きが大きくなると引き出しを引くために必要となる寸法は増えます。)
扉巾45cmの洋服ダンスの扉を開けるには90cm程度あると使いやすいですよ。扉巾によって必要なスペースは変わります。
奥行き45cm程度の引き出しの場合は100cm程度のスペースがあるといいですね。チェストの奥行きで必要スペースも変わります。
これらの寸法は暮らしやすい生活のための大事なポイントですからしっかり押さえたいものです。これから、レイアウトの変更をする、実際に家具等を購入されるといった場合には、部屋の図面を用意して、モノの寸法だけでなく、人が動くことも考えながら家具を書き込んでみると良いですね。



いかがでしたか。部屋は、単にモノを置くだけの場所ではありません。人が生活し、モノを使う場所ですから、人が動きやすく使いやすいように、インテリアコーディネートを考えていけるといいですね。



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