窓掛けには大きく分けて6つの役割があります。ご自身の部屋では窓掛けにどのような役割を求めるのかを考えると、窓掛け選びの失敗がなくなります。
丸見えは困る!(遮蔽(しゃへい)効果)
部分的に視線を遮るカフェカーテン。例えば道路に面した窓では、道を通る人の視線をカット。 |
視線を遮るには、窓掛けで窓全体を覆ってしまう、ローマンシェードなどの上下昇降タイプの窓掛けで窓の上部を覆う、カフェカーテンのように気になるところだけに窓掛けを吊る方法などがあります。
朝寝坊をしたい!(遮光効果)
朝、ゆっくり寝たい人には遮光カーテンがおススメ。最近はデザインの美しい遮光カーテンがたくさん出てきました。(写真:サンゲツ) |
日差しをコントロールしたい!(調光効果)
さんさんと差し込む朝日の中で朝食。優雅ですが、まぶしいときは横型ブラインドで光を調整して柔らかな光に。(写真:TOSO) |
※横型ブラインドの羽をスラット、縦型ブラインドの羽をルーバーと呼びます。
TOSO横型ブラインド
TOSO縦型ブラインド
→こちらのサイトでは各部の名称が詳しく載っています。
日差しが入るということは、家具や内装材の日焼けの原因になる紫外線も同時に入ってきます。日焼けが気になるのであれば、窓掛けで日差しを和らげたり、カットしましょう。最近、日差しを屋外に反射するサンシャットや紫外線を除去軽減するUVカットといった機能をもつレースがありますので、このような生地を使うのも有効です。
省エネしたい!(断熱・保温効果)
窓は腰までの高さですが、このように床までカーテンを吊れば冷気の侵入をふせぐことができます。(写真:rキロニー) |
また、夏の西日も暑くて嫌なものですね。横型ブラインドのスラットを調整することで、暑い日差しを部屋にいれずに外に反射させてしまうこともできます。窓掛けは省エネにも効果があるのです。
いい音を楽しみたい!(吸音・防音効果)
窓掛けは音を吸収したり、室内の音漏れや室外の音の侵入を防ぐ効果があります。例えば、室内で音楽を楽しむ場合に、音の残響や音の漏れが気になることがあります。厚手で織りが密な凸凹感のあるカーテン(高音域に効果)や比重の重いカーテン(低音域に効果)を掛けるとよいでしょう。防音用のカーテンとして裏にゴムラミネートされた生地も販売されています。しかし、窓掛けだけでは、完全な防音は難しいので、窓ガラスや建具、壁などにも高い防音性能が必要です。
美しい部屋にしたい!(審美的効果)
建物外観のアクセントで良く使われる出窓。このようなスタイルカーテン+小物で、外から見ても美しい窓辺に。(写真:サンゲツ) |
今回、窓掛けの役割について整理してみました。窓掛け類は、価格的に高いものですから、慎重に選びたいもの。つい、デザイン優先で選んでしまいがちですが、まずは、ご自身の部屋ではどんな役割を窓掛けに求めるのかを考えてみてくださいね。また、窓掛けにはいろいろな種類がありますので、その特徴についてもこれからご紹介していきます。
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