もうすぐ桜の季節ですね。皆様も入学式、新生活スタートなど桜にまつわる思い出が数多くあることでしょう。平安の時代から桜は歌にも詠まれ、満開の桜、はらはらと散る桜を見るにつけ、私達の心にいろいろな感情を呼び起こします。この桜を部屋に中にも取り入れて一足先に桜を楽しんではいかがでしょうか。

居間にギャラリーのススメ

桜を飾るといった季節感に合わせた演出をするには、部屋のコーナーや収納キャビネット、棚などギャラリーとして使えるスペースがあると便利です。視線の向きやすい位置にギャラリースペースがあると、部屋のアイポイントになり、季節に合わせたファブリックや花瓶、フォトフレームといったインテリアアイテムを飾って、季節感を部屋に取り入れることも手軽にできます。四季折々や行事に合わせた飾りつけを考えるのは楽しいものですし、ちょっとした気分転換にもなりますね。

ギャラリースペースを考えるときには、ご自身のインテリアスタイルに合わせたアイテム選びと、どんな雰囲気にしたいのかイメージを持つことがスペースを上手に演出するコツです。お手持ちで飾りたいインテリアアイテムがあれば、それに合わせて他のインテリアアイテムを加えていくと良いですね。飾る際には、あれもこれもと目一杯飾らずに余白を感じるくらいにすると美しく見えます。

あなたの桜はどんなイメージにする?

桜
あなたが好きな桜のイメージは?
桜といってもいろいろなイメージがあります。例えば、いにしえのお花見のような優雅で華やかな桜、月明かりに照らされた幽玄な桜、春爛漫の穏やかな日差しの中の桜、はらはらと散る桜などいろいろありませんか?
出来上がりのイメージを考えながら、どんな色を使うのか、素材感はどんな感じにするのか、造形のディテールはどうするかなどを整理して飾りつけていきましょう。イメージを変えていくつか桜を飾った事例をご紹介していきますので、参考にしてくださいね。

しっとりとはんなりと桜をコーディネート

桜
キャビネット上はギャラリースペースとしてぴったり。飾りたいものを厳選するのが◎。もっと低めのキャビネットならば床の間のように使える。
上品でしっとりとしたイメージの桜もいいものです。こちらのリビングではキャビネット上に、手持ちの能面と桜を優しい和の雰囲気になるように飾っています。能面は小面(こおもて)。若い女性の面で、穏やかで柔和な表情が印象的です。

上品で落ち着いた印象にするには、色使いに気をつけましょう。あまり色数を使わず、彩度の高い派手な色や明るすぎる色は避けて、灰味がかかった低彩度のしっとりとした色を中心に色を選ぶとよいでしょう。ここでは、小面が若い女性の面ですから、テーブルマットやキャンドルの飾りに少しばかり桜色を用いて、はんなりとした若々しさを感じさせています

このような優しく落ち着いた印象には、しっとりとした柔らかな質感が似合います。光沢感があると冷たい感じや派手な印象になるので、花器にはつや消しの黒をセレクト。またディテールも、優しいイメージにするならば、和風のすっきりとしたイメージながらもシャープになりすぎないように丸みを帯びたデザインを選ぶとよいでしょう。

月の光に照らされた夜の桜も美しいものです。部屋の中では、スタンドやキャンドルと組み合わせて飾ると夜桜の雰囲気も味わえます。

キャンドルと行灯
左:テーブルマットやキャンドルに彩度を抑えた小豆色と桜色を。キャンドル飾りは、和紙を利用して帯にしています。灯りを点すとぐっと優しい印象に。右:和の雰囲気にぴったりの行灯風キャンドルホルダー。桜のピンクと黒い鉄のコントラストが夜桜のイメージ。(写真:和雑貨 花楽堂「桜ふぶき」)


次ページでは、ぐっと華やかな桜を紹介しましょう。