インテリアコーディネート/インテリアコーディネートの基本

インテリア色選びで失敗しないためのルール(2ページ目)

あれれ、右と左では真ん中の色が違う!ホントは同じ色なのに。色には不思議な力があります。配色次第で違う色に見えることも。色の落とし穴に落ちないように、配色のルールを知っておきましょう。

執筆者:鈴木 理恵子


柄が消える?

配色だけではなく、色の使い方によっても色の見え方が変わる場合があります。下の水玉模様をパソコンの画面から少し離れて、見比べてください。

配色【ルール5】同化現象
小さな水玉模様は、柄がぼやけ、全体に黄緑色に見えてきます。このように、色には、小さい面積同士の色はそれぞれの柄の色が混じり同化して、本来の色とは違う見え方になることがあります。洋服でも、細かく小さな柄では良く見られる現象ですね。

インテリアにおいても、カーテンや壁紙などは、すぐ間近で眺めるよりも少し離れて視界に入ってきます。インテリアアイテムを選ぶ時には、この同化現象を念頭におき、サンプルは手元でみるだけではなく、少し離れたところからも眺めて、見え具合を確認すると良いですね。

【ルール5】同化現象→小さな柄は色が交じり合って見える。

大きさで色が変わる?

色は使う面積によっても見え方が変わってきます。下図中央の赤を見比べてみましょう。どちらが明るく感じますか?

配色【ルール6】面積対比
大きな面積で使われている赤の方が明るく見えてきますね。色は、大きな面積で使うと明るく鮮やかに見え、小さな面積で使うと、暗くくすんで見えるという性質があります。

インテリアでは、壁材、床材、カーテン、ソファなどはかなり大きな面積で使います。これらのインテリアエレメントを選ぶ時には、小さなサンプルで見た時よりも、実際の空間で使った時のほうが、明るく鮮やかになることを考えておくと良いでしょう。また、なるべく大きめのサンプルで確認されることをお勧めします。

【ルール6】面積対比→面積が大きくなると色はより明るく鮮やかに、面積が小さくなると色は暗くくすんで見える。

インテリアでのカラーコーディネートでは、1つ1つのインテリアアイテムの色だけでなく、他のエレメントとの組み合わせや、実際にカーテンや壁紙として使ったときに、どのように見えてくるかが大切なポイント。インテリアアイテムを選ぶ時には、できるだけ大きなサンプルで確認し、床や壁、カーテン、ソファなどのサンプル同士を組み合わせてみるとイメージが沸きやすいですよ。そのときには色のルールも忘れずにチェックしてくださいね。

【参考図書】
文部科学省認定ファッションコーディネート色彩能力検定対策テキスト3級編→色に興味を覚えたら手にとって見たい本。色彩能力検定を受けなくっても、インテリアやテーブルコーディネート、日々の洋服の色選びにも役立ちます。

【関連ガイド記事】
色の基本は色彩の達人への第一歩→色を考えるには基本から。色の用語や性質がわかります。
色で決めるインテリアイメージ→色がもつイメージと配色ルールはこちら。
【関連INDEX】
色彩の基礎知識→色彩関連のリンクです。
【関連サイト】
パリ発!インテリアを彩るオリジナルアート→→All Aboutカラーコーディネートより。アートで色を楽しむのもいいですね。
カラー3~気持ちが明るくなれる色イエロー→All Aboutフラワーアレンジメントより。 美しく活けられた花は、カラーコーディネートの参考になります。覗いてみて!
ファブリックカラーで楽しむベッドルーム→All Aboutスタイル見本帖より。ポップでカラフルなベッドルーム 紹介。色使いの参考に。
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで人気のインテリアや家具をチェック!楽天市場で人気のインテリアをチェック!
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