モダンテイストに合いやすい、凛とした和イメージ
和のイメージには、粋な旅館のような数奇屋風や、カジュアルな茶の間風、古民家などのようなどっしりとした民芸風、豪華絢爛なオリエンタル風など沢山あります。今回は数奇屋造り(※)のような簡素で燐としたイメージを現代風にアレンジした、グレード感のあるオーソドックスな和風モダンのインテリアをご紹介しましょう。
右:数奇屋をイメージした明るく軽やかな和風モダンのインテリア。 左:落ち着いた古民家をイメージして古材を用いた和の空間。 (インテリアコーディネート:鈴木 理恵子/画像:旭化成ホームズ) |
もともと和の空間は、無駄なものをそぎ落とした合理的で簡素な空間。シンプルでモダンな現代的な住宅には取り入れやすいイメージといえるでしょう。ミニマルな和の空間はZENスタイルとしても人気がありますね。
(※)数奇屋造りとは
安土桃山時代から江戸時代にかけて完成された建築様式で、千利休によって完成されたといわれている。茶の湯の茶席、勝手、水屋などが備わり、書院造りのように形式にとらわれず、自由にデザインされたつくりになっている。正式の和風の座敷である書院造りとの違いは、長押を用いず、丸太の柱を用いて、丸みのある面皮柱を使うなどの点で、洗練された様式であるといわれいている。また、「物好き」が数寄の語源ともいわれている。桂離宮、修学院離宮などがその代表。 (All About 住宅用語集より)
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