カーペット・絨毯・ラグ/カーペット・絨毯・ラグのコーディネート術

カーペット、どの敷き方を選ぶ?

カーペットを敷くといってもいろいろな敷き方があります。敷くスペースによってイメージがぐっと違ってきますよ。部屋全体に敷き詰める?それともラグでピース敷きにする?

執筆者:鈴木 理恵子

保温性抜群の床材といえばカーペット!でも、暖かさだけではないメリットは、カーペットは暖かいだけじゃない、その魅力 でお伝えしました。
カーペットには、床に敷くと部屋のイメージを替えるパワーもあります。しかし、一口にカーペットを敷くといっても敷き方がいろいろあり、それぞれで雰囲気や使い方
も変わってきます。今回はカーペットの敷き方についてご紹介しましょう。

広く見える敷き詰め型

カーペット
カーペットを敷き詰めた寝室。保温効果だけでなく、防音、吸音効果も高いので静かな寝室に。(画像:日本フクラ)
カーペットのメリットである、保温性や、階下への防音性などの効果がもっとも高い敷き方は、右の写真のように、部屋の壁から壁までカーペットを床面全体に敷き詰める方法です。
この敷き方は、床材が同じですから視線がつながり、部屋も広々と見えてきます。カーペットによって家具レイアウトも制限されることがありません。また、床の段差でつまづきやすい幼児や高齢者にとっても段差が生じないため、安心の敷き方です。

この敷き方は、カーペットの面積が広くなりますので柄や色の選び方には注意をしましょう。狭い部屋で、強い色や大きな柄を選ぶと圧迫感やうるさく感じることがあります。また、小さなサンプルで見たときより、実際に部屋に敷き詰めると色は明るく鮮やかに感じてきます。できるだけ大きなサンプルで確認をするといいですね。

カーペット
面積が大きくなるので色・柄の選び方には注意が必要。なるべく大きめサンプルで確認してイメージをつかみましょう。
左:柄や色を楽しめるのがカーペットのメリットの一つだが、狭い部屋では大柄や濃い色は圧迫感を感じることもある。
右:明るいベージュのカーペットは部屋も広く明るく見える。(画像 左右ともサンゲツ) 

このように、壁から壁に敷き詰めるにはカーペットを部屋の形に切断したりジョイントする必要があります。ずれない様にするには床材の上に接着剤で固定したり、グリッパー工法といって床下地に釘を使って固定する方法がとられます。一度施工してしまうと取替えには手間がかかりますので、汚れなどが気になる場合には、タイルカーペットなど取り外しの可能なカーペットを検討するとよいでしょう。
また、既存の床上に敷き詰める場合には、カーペットの厚みが部屋入り口や物入れの扉の開閉の邪魔にならないか注意してください。

次ページでは置き敷きについて紹介します。大きさによって部屋のイメージはぐっと変わりますよ。>>>
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