将来と時期とイメージに要注意!
使い方の変化が少ないキッチンには○。ピッタリと納まるので、隙間がなくなり掃除も楽です。照明器具や設備機器を組み込むならば、早めの検討が必須。(画像:ニシザキ工芸) |
まず、変化への対応がしにくいこと。建物と一体化させることが多いので、場所を変更したり、大掛かりな大きさの変更などは難しくなります。そのため、使い勝手の変更が少ない場所(キッチンやリビングなど)へ設置することが多いですね。予め、将来の変化の予測がたっている場合であれば、余裕をもって収納スペースを確保する、可動できるように取り付けの工夫をするなども相談してみるといいですね。
次は検討する時期です。造り付け収納家具に、設備機器類を組み込む場合には、コンセントなどの設備が必要となります。設備類は、設置位置から動かすことは難しいので、新築やリフォームなどの機会に検討するには、早い段階からどんな機器類を組み込むのかを伝え、必要な設備機器の位置の検討などを行いましょう。
最後は、イメージの問題です。既製の家具とは違い、色やデザイン、素材などがイメージ通りであるかどうか、出来上がった家具を見て確認することができません。インテリアコーディネーターや設計者には、気に入っている写真などを使って十分にイメージを伝えていきましょう。また、出てきた設計案は、どのような仕様になっているのか、納得のいくまで説明してもらい、色や素材は必ずサンプルなどで確認をしていくといいでしょう。
せっかく、自分仕様に作る造り付け収納家具ですから、十分な下準備をして美しくて使いやすい収納家具にしていきたいですね。
《画像協力》
ニシザキ工芸
いかがでしたか。モデルルームに行くと、壁面一杯の収納があって、係りの人に尋ねると大抵は、「これは造り付け収納なんですよ」という答えが返ってきます。でも、値段を聞くと躊躇することも…。
次回は、もうちょっとお手頃価格でできるシステム収納についてご紹介します。
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【関連INDEX】
収納家具・造作家具→収納家具や造作家具についての基礎知識についてのサイトをピックアップしています。アイテム選びの参考にして下さい。
【関連サイト】
成功する収納リフォームの秘訣 →All About収納より。収納のためのリフォームポイントです。
スッキリ暮らせる造り付け家具の威力 →All About50代からの住宅情報より。無駄のないオーダー家具で限られた空間をクオリティアップということで、事例を交えて造り付け収納家具を紹介しています。