施工会社が建築家との家づくりを推進する
アーキッシュギャラリーの「プランニングステージ」



アーキッシュギャラリー(元・夢建人中部)の「プランニングステージ」は、大きく 分けて3つのコースが用意されています。
120人の登録建築家の中から1人を選んでプランを提示してもらうスタンダードコースが3万円。同時に2人の建築家から提案を受けられるエグゼクティブコースが5万円。期間を半年と限定したチャレンジコースが1万円。このほか、開催費20万円を用意してコンペを開く(建築家は3人)こともできるそうです。
これが建築家との家づくりの最初の一歩となるわけで、建築家選びが終わったらそのあとの設計・施工・監理までのいっさいを同社のプロデュースによって行っていくことになります。アーキッシュギャラリーは施工会社でもありますから、施工は同社が行うということですね。

同社社長の伊藤誠英さんは言います。
「建築家のつくった質のよい住宅をできるだけ多くの一般の方に安く提供していきた い。また、若い建築家の才能を埋もれさせないで活用していきたいという理由からこ のシステムを立ち上げました。
1軒1軒心を込めてつくることで、ハウスメーカーのつくるものに不満を感じた一般のサラリーマン世帯を中心に広く受け入れられるようになってきましたね。また賛同くださる建築家の方々も徐々に増えて、いまではベテランの方もかなり参加していただいてます。
うちは営業とは呼ばないでコミュニケーションコンダクターと言っていますが、若いコンダクターには建築学科を出てやりがいを持って仕事に取り組んでいる社員が増えてきました。家づくりの楽しさがわかるんでしょう」

その若手コンダクターの杉本朝子さんの案内で、同社の「プランニングステージ」を 使って家を建てられた奈良市の坂本さん宅を見学させてもらいました。設計したのは、 同社でいま人気急上昇の建築家・田頭健司さん(大阪市港区)です。
坂本さんの新宅は、瓦屋根に純和風の木造建築である母屋の庭の一角を利用して建て られていました。その外観はパッと見には「蔵」。横に長く枝を伸ばした松の木にう まく沿う形で建てられています。純日本家屋の母屋の雰囲気をこわさず、まったく違和感がありません。人の出入りもあることから、庭に面した側には窓はハイサイドライトのみ。思いきり白い壁がいっそ潔い印象です。