開放的な空中庭園がパブリックな
リビングとフレキシブルルームを繋ぐ家



山中祐一郎さんと尾澤ミユキさん(S.O.Y.建築環境研究所)のコンビが建てた、善福寺の家を見てきました。池のある善福寺公園からわずか1分。坂道の途中にその家はあります。重量感のあるコンクリートと窓のない外観は、住宅地にはちょっと異質な雰囲気。あれ、こんなところに美術館でもできたのかなと思ってしまいます。だけどこの第一印象は、中を見ていくにつれ、どんどん裏切られることになります。

エントランスホールを入ると、右手にまっすぐな廊下、左手には2階への階段があります。ホールの正面には壁収納、右手の寝室につながる廊下にも全面の壁収納。部屋をすっきりするために収納はすべて壁におさめてしまったという感じ。1階の一番奥まった場所には寝室があり、その途中に浴室がつくられています。寝室は南に向いた明るい部屋ですが、驚いたのは廊下の奥にらせん階段があること。ここからも2階に上がることができるわけです。つまり2階に上がるには2つのアプローチがあるわけですが、これは2階の使い方をパブリックな空間とプライベート空間とに分けたからでしょう。