こちらの構成は1階がバスルームと中庭の望める和室、2階がどーんと広いLDK。こちらは親世帯と違って中庭を挟んだ構成にはなっていませんから、何も遮るもののない一室空間で、中庭を見おろせるよう南面に設けられたブリッジが唯一のアクセントとなっています。キッチンはリビングを見渡せるように配置されていました。
そして3階には2つの部屋があり、ひとつは子ども部屋、収納を挟んでもうひとつの部屋が設けられています。ここが主寝室になるのか、それとも1階の和室がそうなのか、いずれにしても使いやすい部屋がいくつもあるわけですから、好きな空間を選んで自由に使える楽しみもあります。
子世帯の方はとくに目立ったインテリアを意識せず、ほんとに自由に使えるようシンプルな箱といった印象。きっとここから自分たちの趣味にあった空間を演出していかれることでしょう。そんなワクワク感を予感させる二世帯住宅「上原の家」でした。
■設計監理:大川直治/大川建築都市設計研究所
■構造設計:播繋+力体工房
■施 工:近藤建設株式会社
●構造規模:RC造(一部S造)3階建て
●建築面積:272.84m2
●延床面積:488.18m2