窓からコミュニケーション

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おなじみのカボチャのお化け
ゼロワンオフィスの建てたコーポラティブハウス第1号 「J-alley」では、ハロウィーンの日、カボチャのオブジェがあちこちに飾られ、このお祭りが日本でも定着してきたことをさりげなく主張していました。

ハロウィーンでは、子どもたちが変装して家々を訪ねお菓子をもらって回る習慣がありますが、今回お訪ねした清水邸も元気盛りの男の子が2人という1軒です。

 
    光溢れる階段室      子どもたちとは窓を介して対話

清水邸は建物の1階部に玄関がありますが、その大部分は地下1階になっています。玄関を開けると、まっすぐに地下への階段。1階にあるのはトイレと子ども部屋のみです。
子ども部屋には階段室に面して窓が付けられ、子どもたちはそこから階下の親たちとコミュニケーションできるようになっています。それにしても階段室正面には2層分の大きな開口部と吹き抜け、光のシャワーが溢れています。階段室の壁に鏡が使われていることもあって、光が室内の奥まで行きわたる仕掛けになっていました。

子ども部屋、整理整頓はまだおかあさん頼み

光と風が溢れる地下の大空間

階段下には地下の収納室へのドアがある

階段を降りると、大きなリビング。奥に進むとキッチン+ダイニング、ドライエリアとバスルームの間を抜けてさらに進むと、一番奥まった場所に寝室があります。つまり縦長の地下空間にいろんな機能が順繰りに展開されているわけですね。床は白い自然の石タイル、壁も天井も真っ白という広い空間はどこかギリシアの小島にいる気分にさせてくれます。

 リビングから一番奥の主寝室までを望む、広い!

 
 パソコンがテレビがわり     ガラス張りのバスルーム

驚くのはその明るさと風通しのよさでしょう。地下と聞くと、どうしても落ち着いた暗さと閉ざされた感じをイメージしてしまいますが、ここは天井の高さと大きな開口部、そして2つのドライエリアの開放によって、上階並みの採光と通風を手に入れたわけです。
「最初は地下ということで少し抵抗があったのですが、そんな心配はまったくの杞憂でした」との奥さんの言葉どおり、ここにいる限りは地下であるという実感はまったくありません。

ここが地下?と言いたくなる明るさ

クリスマスが楽しみなマントルピース

実際は床暖房で十分だが、火が身近にあると幸せな気分に

清水邸の最大のポイントは、何と言ってもマントルピースの存在でしょう。マントルピースはもちろん本物。毎年インターネットで薪を取り寄せ、しっかり暖をとられているそうです。
清水家にはテレビを見るという習慣があまりなく、家族は思い思いの場所で読書をしたりして過ごし、暖炉に火が入ったときに集まってくるようなスタイルなのだとか。火には人を集める力がありますよね。ゆらゆらと燃える火の色を見つけているだけで、なぜか心が休まるような気がします。

それにしても、家族を結びつけるのがテレビじゃなくマントルピースなんてお洒落な話ですね~。マントルピースの上には、大きな白壁がありますが、ここをどう使うか、何を掛けるかはまだ決めていないそうです。きっと子どもたちが大きくなってから決めても遅くないということなのでしょう。何もかも決めて造り付けてしまうのではなく、こうした余裕を残しておき、思いついたときに手を入れていくというのもいいものです。

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暖炉脇に付けられた照明、
こんなところも心憎い
「コーポラティブハウスは自由設計なので、分譲マンションのように無駄な小部屋がいくつもあるということがない。どこにいても快適に過ごせるこの大空間は何ものにも代えがたいものです」と言う清水さんは、外からの視線をまったく気にすることなくリラックスして過ごせる点もおおいに気に入っているそうです。
そうそう、リビングの下はさらに深い地下収納になっていて、ふだん使わないものはそこにしまわれているとか。ゼロワンオフィスでは、コーポラティブハウスを「創作住居」と呼んでいますが、こうしたところにも自由設計のよさが生かされているように思いました。

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