「じつはキッチンはリビングと切り離して引き戸で隠してしまえるような造りになってるんです。大人数を集めてパーティを開くとき、キッチンが見えない方がいいということですね。建て主さんにそういう強いこだわりがあって、キッチンそのものもオリジナルでつくりました。使われる容器や用具の大きさに合わせて、一つひとつ図面を引いています。直接プライベート空間に移動できる階段も、そうしたこだわりのひとつですね」(みぞぶちさん)
キッチンの横にはバスルームがありました。ガラス張りのバスルームにはトップライトがあり、さらにデッキテラス(第2の空庭)に出ることができます。こちらもじつにオープンで露天風呂感覚のお風呂。月見をしながらゆったりと至福のバスタイムを楽しむことができそうです。
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裸足で歩いて移動できる第3、第4の空庭
エントランスから続く階段を使って屋上に上ると、そこからは第3の空庭、さらに続いて第4の空庭に出ることができます。第3の空庭はキッチンの屋上、第4の空庭はリビングの屋上ということですね(空庭はすべてがウッドデッキという快適)。

これがものすごく広い! ここはすでに外なのですが、これだけ広いとこの家のもう一つの居住空間としてしっかり機能していそうな感じがします。もちろんグリーンを置いたり、ちょっとしたトレーニングのための施設を組んだり、ドッグランをつくったりすることも、これだけスペースがあれば十分可能。ふだんの生活にプラスアルファの楽しみを持ち込めそうです。
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さらにここからの見晴らしはサイコー!と言っていいでしょう。彼方に駒沢オリンピック公園、もう一方には都立大跡地に建った巨大マンション群が望め、東京の街を手中にしたかのような快感がありますねー。大人数のパーティを開いたら、いったい何人が宴を楽しむことができるでしょうか。春は花見、夏は花火大会に合わせてのビアパーティ、秋は月見を兼ねたワインパーティ…住む前からワクワクしてしまいそうです。
都心の限られた住宅地にいかに有効な生活空間を生み出すか---4つの空庭はそれにひとつの解を提示しているように思いました。
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■設計監理:オデッセイ オブ イスカ/みぞぶちかずま
■構造協力:MUSA研究所
■施工 :広・佐藤工務店
●敷地面積:153.71m2
●建築面積:71.38m2
●延床面積:139.19m2
●構 造 :木造・2階建て(塔屋付き)




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