オブジェのような鋭角の窓
駒田剛司+駒田由香さん(駒田建築設計事務所)が田園調布に建てた「北斜め窓の家」を見学しました。多摩川に近い閑静な住宅地に建つこの家は、北側斜線に沿って斜度のある窓をつくることで土地を最大限に生かしたということですが、なるほど一見してどこかの美術館かオブジェを思わせるような鋭角的な形状の建物のようです。
形状に沿って斜めに開いた窓は、1階と2階の間にある床面で「く」の字型に折れ曲がり、両方の階のスペースに同時に広がり持たせているようです。
駐車場の脇を抜けてエントランスから入ると、すぐに数段下がる形になっておりそこはプライベートな居住空間になっています。
ここは道路面よりやや下げてあるため半地下の感覚。容量たっぷりの収納と斜めにせり上がっていく壁に挟まれた、白い石タイルの廊下を抜けていくと、駐車場奥にある坪庭に面したフローリングの主寝室があります。鋭角に曲がった窓のためか、室内がとても広く感じられる。窓から見えるのは坪庭のシンボルツリー。地下なのになぜか得をした気分になりますね。