株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

トレード勝率100%は簡単!?(3ページ目)

統計的に最低限調べておくべき数字の1つが「勝率」。実はこの「勝率」、100%にするのは簡単です。検証結果を読み解いてみましょう。

西村 剛

西村 剛

株式 ガイド

国内運用会社にて中小型株式ファンドマネージャー兼アナリストを経て独立。個人投資家に分かりやすく株式投資を伝授すべく、講演や執筆を行う。最近では統計データを重視したシステムトレードにも注力。


買いのルールは上記と同じで、売りルールのみ、含み益が0.1%になったら当日に引け成り注文で売りに変更した場合の検証結果。
 

 

売りルールが0.1%の利益確定のみのため、決済をした銘柄はすべて利益が出ている形になります。そのため決済をした銘柄の勝率は100%です。

しかし、買ってから一度も0.1%の含み益が無い銘柄は、ずっと塩漬け(持ちっぱなし)の状態となってしまいます。
 

 


そのため今回の検証では含み損を抱えた銘柄が14銘柄残り、1銘柄当たりの平均損失率は約80%となりました。

そのため運用資産の推移をみると、簿価ベースでの運用資産は増えているものの、含み損を考慮した時価ベースでの運用資産は減っています。

含み損を考慮した検証結果は次のページです。

あわせて読みたい