茨城空港、ついにオープン 

茨城空港

ついにオープン!国内初のLCC対応空港・茨城空港

茨城県小美玉市に2010年3月11日開港する茨城空港。国内初、ローコストキャリア(格安航空会社、以下LCC)対応の自走式(航空機の折り返し運行にプッシュバックをする必要がない)体制で、次世代空港としても期待が寄せられます。しかも自衛隊マニアが早くから注目。なぜなら茨城空港は、航空自衛隊百里基地の敷地に誕生する民間共用空港だから。実は「茨城空港」とはニックネーム(愛称)で、正式名称を「百里飛行場」といいます。既存の基地滑走路に新たに一本、滑走路を増設。そこで、自衛隊マニアも開港を待ちわびているというわけです。

ちなみに、茨城空港の3レターコードはIBR。新滑走路は全長2700メートル幅45メートルで、基地滑走路と並走。建設整備にかけた費用は約220億円(うち3分の1を茨城県が負担。ちなみに静岡空港の場合、約470億円程度)と、すべてにおいてローコストなのが特徴です。

茨城空港の目玉 ターミナルビル前に平置き無料駐車場 

茨城空港の駐車場(クリックすると画像が拡大します)

駐車場無料が目玉 動線もよい茨城空港(クリックすると画像が拡大します)

収容台数1300台。空港ターミナルビル目の前に広がる駐車場は、野外の平置きタイプだから、重いスーツケースを引きずって右往左往することがありません。茨城空港は、空港駐車場を無料化することでも注目を浴びています。1300台と聞けば「満車になることもあるのでは?」と、不安を抱く人もいるでしょう。しかし心配は無用。駐車場の周囲には、県所有の公園用地が広がります。当面の見学混雑に対応するため、この用地に臨時駐車場(500台収容)を設置する予定です。

滑走路やエプロン(駐機場)など空港の一部施設は防衛庁と国土交通省の用地からなるため、茨城空港は「国営空港」だということは、あまり知られていません(ちなみに近年開港した静岡空港など、地方空港の多くは県営空港です)。そして茨城空港の場合、空港施設の運営・企画は茨城県と茨城開発公社が担います。茨城空港を県の情報発信基地に、ターミナルビル内には郷土の名産・物産を販売するコーナーやPRコーナーを常設し、さまざまなイベントを開催する予定。“空港ウェディング”も実現しそうなオープンマインドです。このように、一人でも多くの人たちに空港へ足を運んでもらいたいという願いから、県の用地である駐車場の無料化が実現したというわけです。

 

栃木や群馬など北関東全域で陸・空の移動がより便利に 

東京方面なら常磐道・千代田石岡インターが最寄

東京方面なら常磐道・千代田石岡インターが最寄

駐車場無料化の背景には、北関東全域における高速道アクセスの向上も見逃せません。開港に先立ち、2010年3月6日、東関東自動車道水戸線の茨城町ジャンクション(JCT)と茨城空港北インターチェンジ(IC)が開通。その結果、茨城町JCTで北関東自動車道に結ばれることになり、隣県・栃木や群馬方面からの乗り入れがスムーズになります。羽田や成田、北は福島空港にアクセス不便な地域に暮らす人たちも、茨城空港へ呼び込むことができるのです。その数、実に1200万人。空港まで1時間圏内の居住人口は340万人ともいわれ、開港による経済波及効果が期待されます。

茨城空港までの車での所要時間 

マイカー利用にやさしい茨城空港。各都市からの車での所要時間(目安)は、宇都宮市から約65分、前橋市から約115分、柏市から約60分。県内であれば日立市から約55分、水戸市から約30分、鹿嶋市から約60分、つくば市から約45分。東関東自動車道水戸線の終点となる茨城空港北ICから空港まで、9キロ(約13分)の距離にあります。

ちなみに東京方面からのアクセスは、常磐自動車道・千代田石岡ICから空港まで17キロ(約25分)。東京駅を起点に、車で約85分が目安です。

 

ボーディングブリッジなし 平地移動のコンパクトな空港 

国際線と国内線が左右に広がるわかりやすい1階カウンター

国際線と国内線が左右に広がるわかりやすい1階カウンター

茨城空港は、とてもコンパクトな空港です。空港ターミナルビル入口からエプロン(駐機場)までは、直線距離にして90メートルという動線のよさに加え、離島以外は珍しいとされるボーディングブリッジ(搭乗橋)を必要としない空港で、すべてが平地移動です。ですから、お年寄りやお子さん連れ、車いす利用者にも安心の設計といえます。

空港ターミナルビルは二階建て。一階部分に出発・到着ロビーを集約しているのが特徴で、カウンターに向かって中央から左手が国内線、右手が国際線のチェックインカウンターになります。(ただし、開港後当面は、左手カウンターがアシアナ航空ソウル便のチェックインカウンターになります)。CIQ(税関、出入国管理、検疫)も、すべて一階部分で行われ、出発ロビーから、そのままタラップの降りるエプロンへと進むしくみ。実に、わかりやすいつくりです。ちなみに国際線待合室には、永山免税店が出店予定です。

空港ターミナルビル二階部分には、地元レストラン「すぎのや」と菓子舗「亀印」、土産物店やイベントスペース、ミーティングルームのほか、屋上広場(送迎デッキ)が広がります。随所に県産木材や石材(稲田石)、笠間焼のレリーフなどがあり、茨城色で統一されています。