最近の携帯電話は、動画データを扱うのも標準になりつつあるようです。そこで、今回は自分で編集したムービーデータを、携帯電話で見るための方法についてご紹介します。
まずは携帯電話用のムービーデータを作る
最初に、パソコンなどで作成した動画データを、携帯電話で利用可能な形式に変換する方法をご紹介しましょう。ファイル形式などについての解説は、その後でします。
動画データを作る流れ
携帯電話用の動画配信サービスで利用されるムービーは、「3GPP」と「3GPP2」というどちらかのファイルフォーマットに対応しています。したがって、携帯電話で動画を利用するには、このどちらかのフォーマットに対応している必要があります。自分で利用する携帯電話がどちらのフォーマットに対応しているかを確認したら、そのフォーマットに応じた動画ファイルを作成します。
携帯電話で再生する動画データを作る流れとしては、次のようになります。
|
||
|
||
|
携帯用動画を作成してみよう
最近では、携帯電話用のムービー作成ツールがいろいろと登場しています。市販されているものやオンラインソフトで利用できるもの(下記参照)などがありますが、ここでは、ユーリードシステムズの「Video ToolBox 2」を利用してみます。
1. 動画データを準備するまずは、元になる動画データを準備します。ここでは、デジタルカメラの動画機能で撮影した、QuickTime形式のデータをパソコンに取り込みました。利用したカメラは、Panasonicの「Lumix FX7」です。取り込んだデータは、パソコンにQuickTimeがインストールされていれば、それで再生できます。
動画データは、デジタルカメラの「Lumix FX7」で撮影したもの。ファイル形式はQuickTime。 |
2. フォーマットを選ぶ
Video ToolBox 2を起動し、これから作成する動画の利用ターゲットとその機種タイプを選択します。この機種タイプの選択で、ファイルフォーマットが決まります。なお、動画をメールで送るのでなければ、モードは「長時間モード」を選択してください。
次の画面で、ハードディスク上に保存してある、デジタルカメラで撮影した動画ファイルを読み込みます。
1) 「映像を追加」から「ビデオを挿入」を選び、準備した動画データを読み込む 2) 読み込んだ動画データ 3) 「次へ」ボタンをクリックする |
|
|
4. 効果を追加する
取り込んだ動画データには、フレームの飾りやイラスト、BGMなどが設定できます。
5. テロップを入力する
ビデオには、テロップを入力できます。しかも、テロップにはアニメーション効果も設定できます。効果はリストからクリックするだけです。
6. 出力する
「出力」の画面では、作品をプレビューで確認し、「作成」ボタンをクリックします。ファイル名を入力するダイアログボックスが表示されるので、ファイル名を入力して「保存」ボタンをクリックすれば、ファイルが出力されます。ファイルは、携帯電話のSDメモリなどにコピーして再生します。
なお、出力されたファイルは、3GPP、3GPP2対応のファイルですが、QuickTimeプレイヤー(バージョン6.5以上)でも再生できます。なお、当ガイドのWebサイトに携帯用の動画ページを試験的に作ってみたので、興味のある方はどうぞ(http://www.stack.co.jp/stack/video/keitai/keitai.html)。
■オンラインソフト |
「携帯動画変換君」 |
URL:http://www.nurs.or.jp/?calcium/ 著作権者: Calcium氏 |