ホームページ作成/HTML・スタイルシート(CSS)の基礎

印刷時に改ページする場所をCSSで指定!(2ページ目)

ホームページを印刷すると、あまり望ましくない位置で改ページされてしまうことがあります。スタイルシートを使って「改ページ位置」を指定しておけば、中途半端な改ページを防いで印刷できるページが作れます。

西村 文宏

執筆者:西村 文宏

ホームページ作成ガイド

改ページさせない指定

前のページでは、改ページさせる指定を記述しました。他に、改ページさせない(改ページを禁止する)記述も可能です。 改ページを禁止するには、次のように記述します。

div.pageblock {
   page-break-after: avoid;
}

page-break-before / page-break-after プロパティに指定できる値

page-break-beforeプロパティや page-break-afterプロパティに指定できる値は、次の通りです。

auto ブラウザに任せる(どこで改行されるか分からない通常の指定)
always 強制的に改ページする
avoid 改ページを禁止する
left ページが左側ページになるよう改ページする
right ページが右側ページになるよう改ページする

代表的なブラウザの最新バージョンでは、Internet Explorer と Opera については、改ページさせるこれらの指定をサポートしています。 しかし、Netscape Navigator などのMozilla系ブラウザでは、これらの改ページ指定は解釈されません。 ※つまり、Netscape Navigatorではどの指定も無効です。

また、値 left , right に関しては、どのブラウザも通常の「改ページ」として解釈するようで、右ページ・左ページになるような改ページは行われません。

使用上の注意

印刷させないため(印刷する気をなくさせるため)に、すべての段落など、膨大な量の改ページ指定をページ中に挿入してはいけません。 気づかずに印刷してしまうと、大量の紙を無駄にしてしまいます。

※スタイルシートを無効にしたり、page-break-beforeプロパティなどを解釈しないブラウザを使えば印刷は可能なのですから、 印刷させなくする目的でそのような指定をすることに意味はありません。 また、画面上に表示されているものは、キャプチャすれば印刷できます。

おわりに

今回は、印刷時に望ましくない位置で改ページされてしまうことを避けるための方法をご紹介致しました。
印刷されることも考えているページを作成する際には、ぜひ、うまく活用して下さい。

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