ホームページ作成/HTML・スタイルシート(CSS)の基礎

スタイルシートのclass、大文字・小文字の違いに注意(2ページ目)

正しい文法規則では、大文字と小文字は別の文字であると解釈される場面があります。普段、大文字と小文字の違いについて気にしていないと、厳格な文法解釈をされたときに望み通りの表示にならない可能性があります。

西村 文宏

執筆者:西村 文宏

ホームページ作成ガイド

将来を見越すなら書き方を統一

将来的には互換モードは廃され、文法規則は厳格に解釈されるようになるでしょう。 また、1つのスタイルシートファイルを、文法規則に厳格なHTMLと従来の文法規則にいい加減なHTMLとの両方で共有する可能性もあるでしょう。 そのためにも、大文字・小文字の使用規則を作っておくことをお勧めします。

クラス名は「Contents」でも「contents」でもどちらでも構わないのですが、 「大文字を使うクラス名」と「大文字を使わないクラス名」を混在させないようにしておいた方が良いでしょう。 「自分は先頭1文字のみ大文字」や、「すべて小文字だけ」など、規則を作っておくことで余計な問題を未然に防げます。

今まで、大文字と小文字の違いをあまり気にしていなかった方は、ぜひ今後は気にするように注意してみて下さい。

標準モードと互換モードの切り替えは?

代表的なブラウザは、「標準モード」で解釈するか「互換モード」で解釈するかを、「DOCTYPE宣言」と呼ばれる記述の内容で判断します。
「DOCTYPE宣言」とは、HTMLの1行目(XHTMLの場合は2行目になる場合もあります)に記述される、「そのHTMLがどのバージョンのHTMLの文法規則に従って記述されているか」を示す文字列です。

DOCTYPE宣言についての詳しい説明はまたの機会にしたいと思いますが、「標準モード」になる例と「互換モード」になる例を示しておきます。(HTML4.01(Transitional)の場合)

■標準モードになるDOCTYPE宣言の例:

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">

■互換モードになるDOCTYPE宣言の例:

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">

なお、DOCTYPE宣言を省略した場合も、互換モードになります。

※DOCTYPE宣言は、HTMLの1行目(<html>タグよりも前の行)に記述します。
※XHTMLの場合、正しくは1行目にはXML文書としての「XML宣言」が必要で、DOCTYPE宣言は2行目になります。しかし、その記述方法だと、IE6.0では互換モードになってしまいます。 XHTMLでもXML宣言を省略してDOCTYPE宣言を1行目に書けば、IE6.0でも標準モードになります。
※IEとNetscapeは 6.x から、Operaは 7.x からDOCTYPE宣言によるモードの切り替えが行われます。

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