将来を見越すなら書き方を統一
将来的には互換モードは廃され、文法規則は厳格に解釈されるようになるでしょう。 また、1つのスタイルシートファイルを、文法規則に厳格なHTMLと従来の文法規則にいい加減なHTMLとの両方で共有する可能性もあるでしょう。 そのためにも、大文字・小文字の使用規則を作っておくことをお勧めします。
クラス名は「Contents」でも「contents」でもどちらでも構わないのですが、 「大文字を使うクラス名」と「大文字を使わないクラス名」を混在させないようにしておいた方が良いでしょう。 「自分は先頭1文字のみ大文字」や、「すべて小文字だけ」など、規則を作っておくことで余計な問題を未然に防げます。
今まで、大文字と小文字の違いをあまり気にしていなかった方は、ぜひ今後は気にするように注意してみて下さい。
標準モードと互換モードの切り替えは?
代表的なブラウザは、「標準モード」で解釈するか「互換モード」で解釈するかを、「DOCTYPE宣言」と呼ばれる記述の内容で判断します。
「DOCTYPE宣言」とは、HTMLの1行目(XHTMLの場合は2行目になる場合もあります)に記述される、「そのHTMLがどのバージョンのHTMLの文法規則に従って記述されているか」を示す文字列です。
DOCTYPE宣言についての詳しい説明はまたの機会にしたいと思いますが、「標準モード」になる例と「互換モード」になる例を示しておきます。(HTML4.01(Transitional)の場合)
■標準モードになるDOCTYPE宣言の例:
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">
■互換モードになるDOCTYPE宣言の例:
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
なお、DOCTYPE宣言を省略した場合も、互換モードになります。
※DOCTYPE宣言は、HTMLの1行目(<html>タグよりも前の行)に記述します。
※XHTMLの場合、正しくは1行目にはXML文書としての「XML宣言」が必要で、DOCTYPE宣言は2行目になります。しかし、その記述方法だと、IE6.0では互換モードになってしまいます。 XHTMLでもXML宣言を省略してDOCTYPE宣言を1行目に書けば、IE6.0でも標準モードになります。
※IEとNetscapeは 6.x から、Operaは 7.x からDOCTYPE宣言によるモードの切り替えが行われます。
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