株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

仕手株は儲かる?

仕手株とは、企業実態面での裏づけがないまま、マネーゲーム的に株価が吊り上げられる株のこと。50円や100円といった安い株価で買い、短期的に数千円になったところで売って利益を儲けるということが狙われますが、果たしてこの仕手株は本当で利益を得られているのでしょうか?過去の実績から検証してみましょう。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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仕手株という言葉をご存知でしょうか?仕手株とは、企業実態面での裏づけがないまま、マネーゲーム的に株価が吊り上げられる株のことで、株価が50円や100円など低い株に多く見られます。

昔は、仕手筋という特定の集団が、株価操作まがいのことを行って仕手相場を作り上げて、数百円の株が短期で数千円になるというような動きも頻繁に起こっていました。ただ最近では特定の仕手筋のような存在がなくても、自然発生的に、何かの材料で投資家の思惑を呼んでマネーゲーム的に仕手性の相場が発生することが多くなっています。そんなとき、例えば数百円の株が急騰したときや出来高が急増したときに、噂で、「仕手筋が買いに入った!」などと個人投資家の間で噂が流れたりします。こうなると出来高が急増し、株価が乱高下する状況が見られます。

というわけで、今回はこのような仕手株みたいな銘柄を買った場合に過去の検証ではどのような結果になったかについて解説します。

仕手株を定義付けるのは難しいのですが、今回は株価が10円以上100円以下でかつ、
出来高が過去100日間で最大の出来高を更新した銘柄というように定義付けました。

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期間:1990年~2010年1月末
対象:全銘柄

・ 買いルール
【株価が10円以上100円以下】かつ
【出来高が過去100日間で最大の出来高を更新】
した場合に翌日に成り行き注文で買い

・ 売りルール
【出来高が前日より減少】した場合に翌日に成り行き注文で売り
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検証結果は次の通りです。

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