外国株って日本円で買えるの?

日本の景気は苦しい状況が続いており、今後の見通しもよくありません。そのような中で、日増しに海外の株式市場に対する注目が集まってきています。中でも中国を代表とした新興国は労働人口と所得が拡大しており、日本の経済成長期と同じような内需の拡大が期待できる点から、大きな期待が寄せられています。

しかし魅力があるとわかってはいても、敷居が高いと思って投資は考えたこともない人も多いのではないでしょうか。数年前ならいざ知らず、現在では海外の株式市場への投資は我々日本の個人投資家にも非常に身近な存在になりました。たとえば、外国株の取引されたことがない方の場合、中国株の取引は米ドルや香港ドルで行われているので、いちいち銀行で両替して、それを証券会社に入金しないといけないと思われる方もいるかもしれません。しかしそんな心配も無用です。日本円を証券会社に入金すれば、証券会社が両替を代行してくれます。証券会社の口座開設もネットから容易にできますし、証券会社から発信する外国株情報も非常に充実してきました。証券会社によって提供する情報は異なります。また、手数料や取り扱い銘柄も証券会社によって様々ですので、色々な証券会社の口座を開いてみるのも1つの手かも知れません。

円高の今は外国投資のチャンス

そして現在は円高局面ではありますが、これは外国株投資のチャンスだと思います。まず、1つ言えることは日本の円はドルに対しては高くなっていますが、世界的に見れば円安局面が続いているのです。日本銀行は2009年12月をもって、これまで毎月行ってきた、非常に重要な為替指数である実質実効為替指数の公表を取りやめると発表しました。なぜ止めたのかは分かりませんが、最後の発表となった2009年12月までの同指数を以下に長期チャ ートで示しておきます。

実質実効為替レート指数(日本銀行データより、1973年=100)

一般には円はドルに対して1ドル=80~90円ほどになってどんどん円高が進んでいるような錯覚を多くの人は持っています。確かに名目実効為替レートをみれば1970年代から一方的に円高が進んでいるようにみえます。しかし、実際には1995年から円安が延々と続いているのです。それを見るのに日銀の実質実効為替レートは有効だったのですが、前述のようになくなってしまいました。この為替レート表は通常のものと違い、計算が逆ですので上に騰がれば円高、下に下がれば 円安とみます。ドルだけでなく全ての主要な貿易相手国通貨で平均化したのが実効為替レー トと呼びます。さらにそれを物価調整したのがこの実質実効為替レートというものです。