株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

損切りは必要か?(3ページ目)

損切りは株式投資においてリスクコントロールの1つです。損切りすべきか、すべきでないかなど、損切りについての考え方は人それぞれありますが、今回は統計データから損切りの有効性について解説します。単に損失だけをみるのではなく、それ以外にも様々な有効性を考える必要があることがわかります。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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損切りをすることで平均損失率は下がりましたが、その分平均利益率も低下しました。

平均損益率で比較した場合、成績の良い順から
「損切りなし>-20%で損切り>-10%で損切り>-5%で損切り」
という順になりました。

もちろん損切り自体が悪いことではありませんが、検証結果から損切りは損失率こそ下げる効果があるものの、その分獲得出来たであろう利益も失う効果があると言えるのではないでしょうか。

損切りはリスクコントロールのひとつの手段ですが、1銘柄当たりの投資金額を低く設定したり、総資金における投資資金の割合を低く設定したりすることでもリスクはコントロールできます。

自分に合ったリスク水準を考慮して、いろいろな方法でリスクをコントロールしましょう。

(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)

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