既発の債券は、流通市場で売買する
ネットや新聞をチェック!
発行市場で投資家の手に渡った債券は、償還(満期)まで同じ投資家の手元に置かれる場合もありますが、再び売りに出される場合もあります。売られるときは、「流通市場」の仕組みの中でやりとりされます。
売買というものは何でもそうですが、売りたいと思う人と、買いたいと思う人がいて初めて、取引が成立します。株式の場合、そういったマッチングは証券取引所で行なわれるわけですが、債券の多くは「店頭」で行なわれます。
※新株予約権付き社債(CB)は取引所で取引される債券もあります。
どちらの市場でも、債券は証券会社を通して購入、売却します。
流通市場の店頭取引とは?
証券会社に対して直接取引を行なう、これが「店頭取引」です。債券を売りたいと思ったら、証券会社に売却の申込みをします。証券会社自身が買い手となって、あなたの債券を買い取ってくれます。既発債を買いたい場合も、証券会社に申し込んで証券会社から買い取ります。証券会社に在庫が無ければ買えませんので、証券会社に直接問い合わせましょう。
売買価格は、種類や利率、償還までの期間、格付けなどが同程度の債券の価格を基準にして決められます。参考値は日本証券業協会のサイトや、日経新聞マーケット総合面下段にも情報が載っています。
■日本証券業協会
>公社債>公社債店頭売買参考統計値関係>売買参考統計値/格付マトリクス ダウンロード
最後に
債券は、株式よりもその取引の様子を見聞きする機会が少ないため、難しそうな印象を持っている人が少なくないようです。しかし、満期まで保有していれば額面金額が戻ってくるなど、一般的には株式よりも安全性重視の金融商品(※)です。マネープランに上手に取り入れてみてください。
※発行体の財政破たんなどが起こると、満額戻ってはこない場合があります。安全性については、銘柄にもよります。外債の場合は為替リスクもあります。