重要なのはどんな花嫁になりたいか
最近は結婚年齢もぐっと上昇し、30代の花嫁さんも増えてきました。彼女たちの口から漏れるのは「もう歳だしなあ……。あんまり派手なウエディングドレスを着るのはちょっと恥ずかしいような気がする」というボヤキ。でも、そんなふうに言う人に限って、本当のところは華やかなドレスを着たいと思っていたりして。
「ウェディングドレスに年齢は関係ない!」と力強く励まして下さるのは、ローブ・ドゥ・マリエ セツコ アオキを主宰するデザイナーの青木節子さん。青木さん曰く「ウエディングドレスを選ぶ時に重要になるのは、どんな花嫁になりたいのかということです」。
30歳を過ぎていたってかわいい花嫁になりたければかわいくすればいいだけのこと。一生に一度の結婚式なのですから(基本的にはね)、自分が着たいドレスを着なければ、きっと後悔することになるはず。他人の目などあまり気にせず、なりたい花嫁になっちゃいましょう!
そして、もうひとつ重要なのはバランス。新郎とのバランス、会場とのバランス、体型とのバランスです。
たとえば、お相手がベビーフェイスの年下男性だったとします。それなのにあまりにも大人っぽいドレスを着てしまうと、彼との年齢差がより強調されてまさに“姉さん女房”然としてしまいます。もちろんそれでもOKというのであればなんら問題はありませんが、「やっぱり年上女房よねえ…」なとど、口さがない友人たちに影で言われたくないのなら、若々しく見えるドレスを着るに越したことはありません。
そう言うと「じゃあ、どんなドレスが若々しく見えるの?」ということになるわけですが、これは人それぞれ。顔や体の大きさ、その人の雰囲気などによって変わってきます。それを見つけるにはとにかく何着も試着をすること。そして、信頼できる人のアドバイスを仰ぐこと。これに尽きます。
また、会場とのバランスも非常に重要。会場の雰囲気はもちろん、壁やじゅうたんの色はどうか、どれくらいのキャパシティのところに何人のゲストが集まるのか、なんてことも関係してくるのです。「さらに、同じ会場だって、パーティを行う季節や時間帯によっても、美しく見えるドレスは変わってくるんですよ」(青木さん)。
たとえば、初夏にガラス張りの光がさんさんと降り注ぐ爽やかな会場でパーティをする場合、生成色のデコラティブなドレスではなんとなく重苦しく、野暮ったく見えてしまうのです。反対に冬で重厚な雰囲気の会場であれば、生成色のデコラティブなドレスが映えるはず。「ハワイに生成りのドレスは似合わないでしょ。その会場、その季節にふさわしいドレスというのがあるんですよ」(青木さん)。