白くて黄色っぽいスープのうえに揚げ麺がドンとのり、よく見ると、鶏肉が見え隠れ。一瞬、“揚げ麺の鶏カレーかけ?”なんて思ってスープに箸をいれると、なかからゆで麺がニョロリと登場・・・
ひと皿のなかに揚げ麺とゆで麺がドッキングしているとは、いやはや、なんとも不思議な食べものがあるものだ。

えっ、その料理の名?その名は「カオソイ」といいます。
タイの北部はチェンマイの名物麺で、鶏のスープをベースに、ココナッツミルクとウコンなどのスパイスを加えた、いわゆるココナッツカレー風味のスープラーメンとでもいうべき料理である。
カオソイ
ミャンマーの影響を受けた北タイの名物麺「カオソイ」

薬味として、高菜漬けのようなものと辛みの強い小さな紫玉ねぎ、ライム(日本ではレモンが多い)がついてくるので、好みでこれらを入れたり搾ったりし、さらにはタイお決まりの調味料であるナンプラー、砂糖、唐辛子、酢で各々味つけをして食するのが一般的だ。

スープをそのまま口にすれば、鶏のダシとココナッツミルクなどが絡み合った、ぽってりと濃厚な味わいが楽しめ、薬味や調味料を加えれば、酸味、塩味、辛み、香りがアクセントになった、メリハリのある味が身体に喝をいれてくれる。

カオソイは個性的な味わいで、しかもカレー風味という日本人が好きな味なので、ココナッツミルクがニガテなひと以外は、ひとたび口にしたら、忘れられない料理となるのではないだろうか。
ただ、基本的にかなり濃厚な味わいなので(店によって違いはあるけれど)、さっぱり味がお好きなかたには、正直ちょっと厳しいかも。あと、オナカがあまり空いていないときや体調が優れないときにはベビーすぎるかもしれません・・・。
でも、好きなひとにはたまらない料理となることは請け合いである。

さて、そんなインパクトがあるカオソイは、店によって本当に味はさまざま。今回は、なかでもとても印象に残ったお店を紹介したいと思う。