店の奥に目をやると、コンロには大きな蒸し器が置かれ、シューッシューッという音とともに、隙間からなんともおいしそうな湯気が立ちのぼっている。あぁ、匂いをかぎたい・・・と思いつつ、その横のテーブルを見ると、タイの女性たちがバナナの葉でココナツのお菓子を包み、爪楊枝のようなものでせっせと止めている。うわ~、すべて手作りしているんだ・・・
なんだか感動した。というのも、いままでこんなふうに、日本で多種類のデザートを手作りしている光景に出会ったことがなかったからだ。
丸ごとココナツのなかに入れて作った豪快なココナツゼリー。甘さが程よくて食べやすい。 |
いろいろと説明をしてくれ、その間楽しい時間を過ごしたのだが、タイ人たちと会話を楽しんでいたら、ふと懐かしい感覚が身体の奥からこみ上げてきた。
んん?何だったかな?この感覚・・・。少し記憶を辿ってみたら、あることを思い出した。
そうだ、駄菓子屋だ!そう、幼い頃によく通った、優しい目をした駄菓子屋のおばちゃんとのやりとりによく似ているんだ!そう思ったら、それまで以上にこの店に親しみを感じた。この店には、かつて日本の街角に佇む小さな店がもっていたスピリッツが、しっかりと息づいているように感じられた。
ものすごく甘いものあるけれど、
タイならではのデザートにチャレンジしてみて!
■写真上:左から、ココナッツ風味のもち米にピリ辛のエビをトッピングした「カオニャオ・ナー・クン」。小麦粉、ココナツミルク、バイトーイという葉で仕上げた「パクプーン・バイトーイ」。
■写真下:左から、もち米、黒豆、ココナツミルクで仕上げた「カオニャオ・ナーノァン」。卵黄のお菓子「フォイトーン」と青豆とココナツのお菓子「メッド・カヌーン」。
タイのデザートは、時々ノックアウトされてしまうほど、ものすご~く甘いものが多いので、日本人には全部食べきれないものがあるかもしれない。でも、それらはタイではどれも人気のお菓子ばかり。ぜひいろいろと試していただきたい。
といっても、いきなりものすごく甘いお菓子にチャレンジするのはちょっと厳しいものがあると思うので、まずは、かぼちゃのプリン(サンカヤー・ファクトーン)や青豆とココナッツのプリン(モーケーング)、ココナツゼリー(ウンマプラーオオーン)あたりからトライしてみるのがいいかも。
それをクリアーしたら、次はぜひ、激甘のお菓子にもチェレンジしてみてくださいね!そして、お気に入りのタイのお菓子をぜひ見つけてみてください。
5席ほどのイートインコーナーもある。ここでは自家製の豆乳もいただける。 |
所在地:東京都豊島区池袋2-62-3
TEL:03-3971-1518
営業時間:12:00~23:30(20:00~5:00はBARタイム)
定休日:なし
交通・アクセス:JR、東武東上線、地下鉄池袋駅北口より徒歩5~6分
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オフィシャルHP:■「BAAN KANOM THAI バーン カノン タイ」