渋谷の本格ブーランジェリー!

サンドウィッチ盛り合わせ
サンドウィッチ4種類が盛られています。
フランスの製粉会社「VIRON」が開発した最高級のフランス産小麦「レトロドール」を使っているお店です。すべての商品にこのレトロドールを使用しているわけではありませんが、使う小麦はすべてフランス産。商品のラインナップをみても、ハード系が非常に豊富で、日本的なパン(あんぱん、クリームパン、角食パン、惣菜パンなど)は一切ありません。完全なるフレンチスタイルのブーランジェリーですね。

看板商品は、レトロドールを惜し気もなく使った「バゲット・レトロドール」(357円)。小麦だけでなく、水は「コントレックス」(日本の水も少量ブレンド)、塩は「ゲランド」、イーストは「サフ」、というように、材料はできる限りフランス産で統一。焼き上げるオーブンまでもがパリのブーランジェリーと同じものを使用し、本場の味を忠実に再現させています。

このバゲットには特筆すべき店がたくさんあるので、どこから話そうか迷ってしまいますが、ボクが最も驚いたのはその香り。お酒が使われているわけでもないのに、それ相応の芳醇な香りに嗅覚が敏感に反応するんです。その香りは鼻孔に抜けていくだけでなく、まるで体全体に広がっていくかのよう。持続性があるうえ、飲み込む直前にはもう一段階その香りは膨れ上がり、それがそのまま豊満な余韻へと変わっていきます。

クラストはガツンと厚め。バリバリッと強烈な存在感があり、至福の香ばしさを醸します。気泡がボコボコあいた中のクラムは、もっちりとしていながら抜群の口溶け感。水分がしっかりと保たれていて(みずみずしい)、しっとり感を非常に強く感じます。もっちり感と柔らかさを兼ね備えた見事な仕上がりです。だからこそ、クラストのバリバリ感がより生きてくるんですね。

味の面では「塩」の存在が大きい。ただでさえ濃厚な旨みを、塩がぐんぐん引き上げ、その勢いは最後の最後まで衰えることがありません。引き上げられていく間に、先に述べた香りや食感も同時に押し寄せてくるので、意識しなくともその深みに気づかされることでしょう。

湿度の高い日本ではパンの劣化が早いのが欠点ですが、このバゲットは日に12回も焼かれます。それだけ人気があるということでもありますが、それでもふつうはそんなに焼けない。常に最高のものを提供したい、という想いがそうさせているのだろうと思います。

他に、この「バゲット・レトロドール」に粉で化粧をした、風味の強い「レトロドール・ファリネ」(357円)や、捻って焼き上げ、ムチムチ詰まった食感が魅力の「レトロドール・トルナーデ」(357円)もあります。


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