坂本龍馬、知られざる東京ゆかりの地を紹介!
定期的にドラマなどで取り上げられ、またその死から150年以上経った今でも圧倒的な人気を誇る幕末のヒーロー・坂本龍馬。龍馬は故郷の土佐や京、薩摩、長州など、どちらかというと西日本で活躍したイメージが強いのですが、実は人生のターニングポイントともいえる時期に、3度江戸を訪れています。東京に今も残る、龍馬ゆかりの地をご紹介しましょう。
北辰一刀流道場・玄武館跡(岩本町)/龍馬が剣術の腕を磨いた道場跡
千代田区の旧千桜小学校の脇に建つ玄武館跡の石碑。龍馬もここで剣の腕を磨いたようです
現在小千葉道場の痕跡は残っていませんが、玄武館の跡地は都営新宿線・岩本町駅から歩いてすぐの千代田区神田東松下町に。元小学校のグラウンドの脇にひっそりと碑が建っていますが、周囲はしっかり整えられ、地元の人たちから大切にされていることがうかがえるスポットです。
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■玄武館跡
住所:千代田区神田東松下町23
アクセス:都営新宿線『岩本町』駅より徒歩1分
地図:Googleマップ
浜川砲台と龍馬像(立会川)/草履をはいた珍しいブロンズの龍馬像も
龍馬が江戸で剣術修行を始めて2ヶ月後、アメリカのペリー率いる黒船が浦賀に現われ、江戸は大騒ぎに。江戸にいた他の土佐藩士とともに湾岸警備に動員された龍馬は、土佐藩の品川下屋敷に待機しました。ペリーは一度帰国したものの、半年後の1854年再び来航。土佐藩は防衛のために下屋敷内の立会川河口に『浜川砲台』を築きましたが、この砲台にあった大砲を復元したものが京急本線立会川駅近くの新浜川公園内にあります。浜川砲台にあった8つの大砲の1つを原寸大で復元。浜川砲台で初めて黒船を見たという若き日の龍馬は、何を感じていたのでしょうか。
また「龍馬の街」などというのぼりが立ち龍馬一色の駅前商店街にある北浜川児童遊園には、立会川にいた頃と思われる20歳の頃の龍馬を再現したブロンズ像が。ブーツではなく草履を履いている全国的にも珍しい龍馬像です。
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■浜川砲台
住所:品川区東大井2ー26ー18 新浜川公園内
アクセス:京急本線『立会川』駅より徒歩4分
地図:Googleマップ
■立会川の龍馬像
住所:品川区東大井2-25-22 品川区立北浜川児童遊園内
アクセス:京急本線『立会川』駅より徒歩2分
地図:Googleマップ
ニコライ堂(御茶ノ水)/日本有数のビザンチン様式建築も龍馬と縁が
日本有数のビザンチン様式建築。御茶ノ水界隈の名所といえるこの建物にも、龍馬が間接的に関わっています
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■ニコライ堂(東京復活大聖堂)
住所:千代田区神田駿河台4-1-3
アクセス:東京メトロ千代田線『新御茶ノ水』駅より徒歩2分
地図:Googleマップ
勝海舟邸跡(赤坂)/龍馬が「生涯の師」海舟と出会った邸宅跡
静かな街並みの中にたたずむ勝邸跡の碑。氷川神社のすぐそばです
また特別養護老人ホーム、サン・サン赤坂には2016年に『勝海舟・坂本龍馬の師弟像』が建立。50年以上赤坂の地に住んだ勝が晩年を過ごした邸宅があった場所とも伝えられている場所に立つ2人の、勇ましい眼差しが印象的です。
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■勝海舟邸跡
住所:港区赤坂6-10-41 ソフトタウン赤坂
アクセス:東京メトロ千代田線『赤坂』駅より徒歩4分
地図:Googleマップ
■勝海舟・坂本龍馬の師弟像
住所:港区赤坂6-7-17
アクセス:東京メトロ千代田線『赤坂』駅より徒歩5分
地図:Googleマップ
旧岩崎邸庭園(湯島)/龍馬と幕末を共に駆け抜けた弥太郎の庭園
完成当時は15000坪の敷地に20棟以上の建物があったという旧岩崎邸庭園。現在も残る洋館からも、当時の岩崎家の財力を伺い知ることができます
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■旧岩崎邸庭園
住所:台東区池之端1-3-45
TEL:03- 3823-8340
入場料:一般 400円
開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
休園日:年末年始(12月29日~1月1日まで)
アクセス:東京メトロ千代田線『湯島』駅より徒歩3分
地図:Googleマップ
東京に残る龍馬ゆかりの地の数々。黒船目撃や勝海舟との会談など、龍馬の人生に大きな影響を与えた出会いや事件が、江戸で起こっていたことに驚かされます。今は碑しか残っていない場所もありますが、150年前の龍馬の軌跡をたどり、革命の風を感じてみてはいかがでしょうか。
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