男性は結婚したい女と恋愛したい女を分けている
結婚を決めたばかりの男友だち、Jくん(35歳)が語っていた。「女の子と付き合うたびに毎回結婚したいと思っていたけど、いまいち決断できなかった。今の嫁は、顔も性格もそれまで好きだった自分のタイプとは違うのに、なぜか、初めてリアルに結婚を考えられたんだよね」
結婚と恋愛は別物だから、恋愛したい相手と結婚相手にベストな人は違うとよく言われる。女にとっては、何となくそうなのかなと思う程度の話だけど、男にとってはかなりリアルに実感をもっている事実らしい。
男にとって、結婚したい女と恋愛したい女はかなりキッパリと分れているのだという。
それって、一体どういうこと?
結婚したい女は○○みたいな女
作家である友人のAくん(33歳)は、それまで結婚願望が皆無だったにも関わらず、長年知人だった仕事仲間の女性と、いきなり結婚した。まだ2人が単なる仕事仲間だった頃のこと。一緒に仕事をした帰り道、家の鍵を失くしたことに気づいて困り果てていた彼女。偶然にも、近所だったAくんを頼って家に泊まることになった。ちなみに、Aくんは、大人でジェントルマンでフェミニンで、女友だちも多い。家に泊めるからといって野獣に変身するようなタイプじゃない。「ほんと、その日はキスもしていない。僕は締め切りがあったから、原稿を書いていて、そばに彼女がいただけ」
だけど、その日のことが決め手になったのだという。
「原稿書いている時、家に人がいるなんて有り得ないと思っていたけど、彼女はそこにいても、全然ジャマだって感じなかった。むしろ彼女の気配は心地よかった。それに、何だか感激して。恋愛対象としてはさほどトキめかなかったものの、ああ、こういう人と結婚したいなって思って、デートに誘ったんだよね」
実は、前述のJくんも、「顔もスタイルも好みじゃなかった彼女となぜ結婚しようと思えたのか」。その理由について、同じようなことを言っていた。
男性が結婚を決意する、最大の理由
モテ男だったJくんが、結婚を決めた理由。それは、「彼女が空気みたいな存在だったから」。「お前は空気みたいやなっていうと、女の人は、私が空気ってどういう意味? 目にもとまらない存在ってこと? 必要ないの? って怒るけど、空気って、目には見えないけれど、生きていく上でいちばん必要なものでしょう。男にとっては最高の愛の言葉ですよ」
それから、Jくんはこうも語っていた。
「男が結婚を決意する理由は、ただひとつ、支えとパワーが欲しいから。仕事に没頭するための環境を整えて、活力を与えてほしい。だから、それを与えてくれる女こそが、結婚したい女なんだと思う」
男が結婚を決意するには、やっぱりそれ相応の覚悟がいるらしい。たとえ彼女が働いていたとしても、「一生、家族を養っていける」かどうかの力がなければ、心の準備が整わなければ、結婚できないのだという。
でも、それくらいの覚悟をもって挑む結婚だからこそ、相手は仕事をがんばるためのパワーを与えてくれる、自分の人生の絶対的かつ心強い味方であってほしいのだと思う。
結婚したくない女の2つの特徴
一方、結婚したくない女とは?既婚男性にリサーチしたところ、すばり、「お金がかかりそうな女」。
「恋愛するにはいいけど、結婚にはない。結婚しても、彼女にはいつもキレイでいてほしいけど、生活を維持していくにはそうもいってられない。それよりやらなきゃならないことが山ほどあるからね。恋人時代はバッグも買ってくれたし、高級レストランにも連れて行ってくれたのに、結婚したらエサもくれないの? っていうけど、あたり前でしょ。恋人時代は多少の無理をして甘い空気を楽しんでも、一緒に生活していく共同体になったら、全然、別な目線で向き合わないとやっていけない」
余裕のナイ女も結婚する気を失せさせる。
「結婚ってどんな自分の姿も見せなくちゃいけない。だから、結婚をあせっていたり、2人の愛を信じきれない、何かと余裕のナイ女は無理だと思う。何だかんだいっても、女の人は強いんだから、余裕をもって男を遊ばせてほしい」
それって、多くの男の深層心理なのかもしれない。
男にとって、結婚したくなる余裕のある女。それは、“あの人”に近いものだという。
男性が結婚したい女とは母親みたいな女?
男にとって、遊ばせてくれる余裕の女--それは母親なのだという。「母親が嫌いな男ってめったにいない。よほどのことがない限り、男は母性を欲しがるんです。結婚もしていないのに、子供もいないのに、女性が母性をくすぐられる、その男には、その波長が合ったときが、うまくいく。今の奥さんとは、いちばんそこが合ってた。対応、想いのかけ方とか。対等になろうとしなくても、下のフリして、実際は女性は上なんだから、あせらずに余裕でおったらいいんです」
彼と接する時は、女としてのワガママは極力抑えて、親子みたいに接するのがいちばん結婚に近づく方法かも。そして、結婚したい女とは、ひとことでいえば、生活をともにするイメージがわく女なのだとも思う。
でも、それって女が男を見る時も同じなのかもしれない。