⇒セックスレスは恋の賞味期限?■前編
男と女ができない真実の理由
セックスレスの理由って、いろいろ言われているけれど、もとを正せば、シンプルなものに集約されるのではないだろうか。 |
ある時、仲間うちの酒宴で、恋人と別れたばかりの男友だちがそうつぶやいた。思わず、酔いも吹っ飛んで口をあんぐりと開け放す私。すると、他の男の人たちも「わからないでもない」と半ば賛同している。その場にいた男性陣の年齢は平均30歳。コンビニ&ゲーム育ちで性欲が低下しているといわれる世代だから? いや、彼らに限っては「性欲は、食欲と同じくらいある」という。だからといって、彼女とセックス三昧の日々かと思えば、そうでもないらしい。
倦怠期の夫婦だけじゃない、30代男女にも(いや、20代にも)セックスレスが本当に増えている。周囲を見ても充実したセックスをしているカップルは、幸せな結婚をしている夫婦くらい少ない。世代的なことを言えば、子作りのためだけに色気のないセックスをしているカップルも多いから、子供ができて産まれた後にセックスレスになるんじゃないの? と思ったりもする。
セックスレスに陥っている人たちは、いろいろな言い訳を口にする。
「仕事が忙しすぎて、性欲どころか、体力がない」
「相手との行為に飽きたから」
「生理的に受け付けなくなった」……etc
あらゆる理由も、その根底にある原因はひとつに集約されるように思える。
それは、すごくシンプルなことだと気付いた。
つまり、その相手との「セックスが楽しくない、気持ちよくないから」だ。
最初の頃は、楽しかったり、ちょっとくらいは気持ちよかったりするかもしれない。でも「また絶対したい」「すぐにしたい」と思えるほどは楽しくも気持ちよくもなかったから、セックスしなくなっていったのだ。
お腹がいっぱいでも、本当に美味しいものだったら、いつか再び手が伸びるように、たとえ時間が空こうと体力がなかろうと、前回、いいセックスしていれば、いつかまたセックスしたくなる。セックスレスというのは、いいセックスができていない証。
そして、“心と体は一体”だけに、体が離れていくのと比例して心も離れていく。だからこそ、恋の危険信号なのだ。
次のページでは、根本的なセックスレスの解消法について。