青田典子さんが結婚を隠した本当の理由
結婚や恋愛しているコトを隠すオンナは実はけっこういる。その心理……同じオンナなら何となく分かる?! |
“結婚したい病”は、30代に関わらず、妙齢過ぎのオンナが1度は(何度も?)かかる流行り病のようなもの。さほどなキッカケはなくても、疲れた時や孤独を感じた時、ふと、結婚したいと思ったが最後、インフルエンザのように、その熱は上昇し続けて苦しめられる。喉元すぎれば熱さを忘れるものだけど、それが過ぎるまでは苦しくて苦しくて仕事も遊びも手につかない--。
そんな流行り病に冒されている最中の女性にとって衝撃的だったのは、タレント、青田典子さんが結婚していた事件だろう。先週、ちまたを騒がせたこのニュース“結婚できないキャラ”で売っていた彼女が、実は“結婚を隠していた女”だったことに賛否両論が乱れ飛んだ。
仕事の低迷期に愛する男性に支えてもらって、仕事がうまくいくようになったらすぐに離婚、でもいまだに通い婚状態であるという事実は、ハタからみれば、自分勝手でご都合主義に見えるのかもしれない。同志だと思って応援していた女性の中には、「ヒドイ!」と思っている人もいるだろう。
だけど、この事件について個人的に抱いた感想は「何となくわかるなぁ……」というものだった。勢いで結婚したことも、それをすぐに撤回したことも、その事実を隠したくなる気持ちも。結婚と仕事は両立できるものだと信じたいけれど、今まさに仕事や人間関係や人生がステップアップしている最中は、さすがに難しいのかもしれない。「結婚したものの、勝ったとは思えなかった」という青田さんの本音はすごくリアルだなと感じた。
結婚を隠す女たちの心理
結婚してないことを重荷に思う女性がいる一方、恋愛や結婚している(た)ことを“隠す女”は以前からいた。しかも、30代以降に多い。タレントの礒野貴理さんは結婚前の10年間、ディープな彼がいることをだまっていたし、久本雅美さんも真相はわからないけれど、熱愛のウワサを肯定はしない。別段、隠していたというわけではないだろうけど、作家の女性でも『バカゲット』で一世風靡した酒井冬雪さんや、『対岸の彼女』で直木賞を受賞した角田光代さんも、“結婚している”ことを自分からは口外しなかったと記憶している。
タレントやクリエイターのように「独身女性」であることが個性のひとつになっている人だけでなく、周囲の一般企業につとめる女性でも、社内は別として、取引先など社外の仕事相手には、あえて、結婚していることを言わない人は多い。
そもそも仕事場ではプライベートを話す義務もないし、人それぞれの事情もあるだろうけれど……意識的にも無意識的にも結婚を隠す女性が増えているのは、今、結婚してないこと(=独身であること)にデメリットが少なく、むしろメリットがあるからだと思う。
そのメリットって、一体なんだろう。