廉価にして美味なるとんかつ【おさむ】(椎名町)

方々のトンカツを巡ってきたが、これほどコストパフォーマンスの優れた店に出合ったことがない。店先には3人ほど座れる長椅子が設置されている。
西武池袋線「椎名町駅」から目白通り方面へ徒歩8分。静かな住宅街の細い路地裏の一隅に「おさむ」がある。

開店前から常に4、5人の行列、店内へ赴けばちょいと居酒屋風情の白熱灯の落ち着いた店内、厨房を囲むようにL字型のカウンター9席、小上がり4人席が2卓ある。

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和風の店内には似つかわしくない60、70年代のロックが流れている
メニューはロースかつ定食(75g、100g)、ヒレかつ定食、メンチかつ定食、かつ丼、かつカレー、カレーライス また単品メニューはカレールー、コロッケ、ポテトサラダ、春雨サラダ、カキフライといった構成だ。

驚異のコストパフォーマンス、ロースかつ定食

お勧めは「ロースかつ定食75g」だが、なんと600円と驚きの涙もの価格。ラーメン1杯だって安くて650円というこのご時世に、トンカツ定食が600円で食べられるなんて……。それも味わいも申し分なし。

ご主人の福家修氏は、学生時代にスキー場のレストランの厨房の揚げ場から始まり、トンカツ専門店3軒で修業の後に、この「おさむ」を昭和54年にオープンさせた。

「昔は900円とか1000円とか普通の値段でやってたんだけど、周辺にコンビニが開店するようになったのがきっかけで、競争が激化して10年ほど前にワンコイン、つまり500円でこのロースを提供し始めたんですよ」

とのことだそうだ。しかし500円ではかなりきつく、現在の600円の価格に納まったそうである。

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