旨みとコクのスープに自家製麺

水道橋西口から「東京ドーム」を背にして、水道橋西通りを歩くこと4分、「尾道ラーメン 麺一筋」が現れる。昼時は近隣のサラリーマンや学生で行列をなしている人気店である。
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「魂のラーメン」800円

お勧めはご覧の「魂のラーメン」800円だ。この美しいデコレーション、眺めているだけで食欲がそそられる。香ばしくトロトロのバラ肉の焼豚、半熟の味付け玉子、たっぷりのアサツキに関西以西のラーメンで見受ける細切りのメンマ。スープの表面を覆っているのは、醤油で下味された背脂だ。一口すすると深い旨味とコク、このスープによく絡む自家製の平打ち麺の食感も心地よい。

底力の塩ラーメン

ご主人の矢辺治氏は大のラーメンフリークで、全国のラーメンを行脚すること十数年。果たして自分の舌にしっくりきたのが、尾道で出会ったご当地ラーメンだった。 「これをちょっとアレンジしたらもっと美味しくなるだろうな」
とピンときたらしい。スープは豚の背骨、モミジ、鰹節のほか、はぎ節(カワハギの干物)という珍しい干物を使用しているのが特徴で、これがコクのある旨いスープを表現しているのだ。
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藻塩そば900円

また「塩ラーメン」を方々の店で食べるのだが、正直どれも物足りず、損をした気分になる。「タンメン」なら肉や野菜が豊富に入っていて満足できるが、これが塩スープにメンマや焼豚となると、やはり醤油や味噌特有の旨味成分の力強さには及ばない。スープが弱い上に、塩の元ダレに底力がなければ「塩ラーメン」は成立するワケがない。