本マグロの中トロでこの値段!
中央区入船、新大橋通りと隅田川に挟まれた中ほどにある路地裏に、海鮮ドンブリ専門の「まかない屋 どん」がある。一見どこの町中にもあるテイクアウトの丼屋風情に見えるが、これがただものじゃない、旨い海鮮の丼を提供する店として界隈では人気を博しているのだ。上から「ハーフ&ハーフ」980円「親子丼」780円「 バラちらし」880円「和牛うまから丼」780円。下 具だくさん「味噌汁」と「塩辛」300円 |
ご覧の「ハーフ&ハーフ」は紛れもない本マグロの中トロにネギトロを中央にあしらった代物で、なんとこれで980円とは驚きの価格である。酢飯の塩梅よく、ほどよく脂の乗ったマグロの舌触り、滑らかなネギトロ、もうたまらない美味しさだ。マグロは日によって仕入れる種類は異なるが、ほぼ本マグロかインドマグロどちらかで、赤身の場合はバチマグロも登場する。
女性客に一番人気は「親子丼」、これも驚きの780円だ。ほどよく脂の乗った滑らかなサーモンに、手づくりのちょいと辛口に仕上げたタップリのイクラ、目をつぶって頬張れば、小樽や釧路の魚介市場で食事をしている錯覚に陥ってしまうような、そんな美味しさだ。
「オレの寿司食ったらほかの寿司屋なんか行けねーよ、ハッキリ言って日本一旨めーよ!」
と豪語するのは、寿司職人歴18年の橋詰景一郎氏。スキンヘッドにねじり鉢巻き、絵にかいたような職人然とした出で立ちで、その明るいキャラクターは界隈で人気者なのだ。