濃厚深旨の逸品
京急本線「日ノ出町駅」から、平戸並木道路をJR「桜木町駅」へ向かって徒歩3分。左手に「日の出らーめん」が現れる。ラーメン専門店が犇めくこの界隈に、ひときわ際目立つド派手な暖簾と看板。店内はカウンター15席に4人席のテーブルが1卓。券売機に目をやれば、メニューは14種類、どれを食べればいいのか迷ってしまう。
うえ「剛つけ麺+煮玉子」850円。中「ガッツ麺DX」780円。下「4種類の麺」 |
「お勧めは『剛つけ麺』ですね」
とオーナーの花澤昭彦氏。ご覧のものが煮玉子トッピングの「剛つけめん」850円だ。
通常で230グラム、大盛りは345グラム、サービスで提供してくれるのがありがたい。
極太麺はちょいと武蔵野うどんか、讃岐うどんをホウフツとさせる迫力、茹であがるまでなんと8分。つけ汁は、いま流行の大崎「六厘舎」や千駄木「TETSU」と見紛う濃厚なスープ。具は長ネギ、キャベツ、豚バラの焼き豚に煮玉子だ。極太麺を浸して持ち上げれば、トローンと絡みしたたるスープ、ズルズルといただけば、魚介の風味に仄かな甘さと旨味が実に心地よい。極めて腹もちがいい、いや、ズシリと胃袋に響き続けるパワーが潜んでいるのだ。
病み付きにされられる独特な味わい、この濃厚スープの正体は、魚介にゲンコツ、モミジ、トンソク、背脂をグツグツと煮出して抽出されたものである。
特筆は「剛つけ麺」の濃度を上回る「剛満つけ麺」850円、それをさらに濃厚にした「剛満つけ麺ブリックス30」900円がある。もはやこのつけ汁は ソリッド(固体)といっても過言ではない濃厚さに驚かされる。この聞きなれないブリックスとは、糖度や濃度を測る測定器のことで、それを洒落たネーミングなのだそうだ。