爽やかでフルーティなベルジャンスタイルのホワイトビールは、夏に向かう季節や暑い夏にぴったり。今回ご紹介するのは、「日本で一番人気のあるベルギービール」と言っても過言ではない「ヒューガルデン・ホワイト(Hoegaarden White)」。世界でも高い人気と圧倒的なシェアを誇るホワイトビールです。

ベルジャンスタイルのホワイトビールとは

ヒューガルデン・ホワイト
1次発酵の後、砂糖と酵母をボトルに加えて瓶内で2次発酵を行うという手の込んだ手法。小麦に多く含まれるタンパク質と、瓶詰めされた酵母により、出来上がるビールは白く濁っています。
ベルジャン(ベルギー)スタイルのホワイトビールとは、基本原料(大麦麦芽、ホップ、水、酵母)のほかに、麦芽にしない生の小麦を使用し、コリアンダーの種/果実(※)とオレンジピール(オレンジの皮)で風味付けをしたビールです。

同じく小麦を使用したビールに「ヴァイツェン」というドイツビールのスタイルがありますが、こちらは小麦麦芽を使用。ベルジャン・ホワイトは、麦芽化していない小麦を使用しています。

ベルジャン・ホワイトを造る醸造所の多くは、「ヒューガルデン・ホワイト」をお手本にしていると言われています。

※ 香辛料のコリアンダー(Coriander)は、シアントロ(Cilantro=スペイン語)、シャンツァイ(香菜=中国語)、パクチー(=タイ語)、ザウムイ(=ベトナム語)とも呼ばれます。コリアンダーの葉の風味と種/果実の風味は異なります。

小麦、コリアンダー、オレンジピールが織り成す風味

スパイスと、柑橘系のフルーティさを感じさせる、さわやかな芳香を放つビール。

口に含んだ後も、ビールを香ったときの芳香と爽快さが口の中に広がり、余韻を残します。

口の中に広がるほのかな酸味・苦味・甘み・スパイシーさは、顔を出したり引っ込めたりと、複雑な味わいが口の中で広がります。

全体的に、爽快感を感じながら、バランスのよい酸味・苦味・甘み・スパイシーさを味わうことのできる、そんなビールです。

ヒューガルデン・ホワイト
 

慣れないと初めは独特な風味に感じるかもしれませんが、小麦、コリアンダー、オレンジピールが織り成す複雑で爽やかな風味は、口あたりも喉越しもさわやかで、暑い季節にぴったりですよ。


次ページでは、一度は衰退したベルジャンホワイトの復活の歴史をご紹介します。