食材をダイレクトに味う調理法
パーティは石川県知事と、植竹シェフのご挨拶から始まりました。カノビアーノでも石川県の食材を使用しているため、シェフも何度も足を運んでいるそうです。アンティパストには、前ページで紹介した
百万石シイタケの香草パン粉焼きをはじめ、10種類ほどがならびます。百万石シイタケは火を通すと、シイタケの旨味ジュースが口いっぱいにほとばしりました。肉厚なのでムチムチと弾力のある食感もたっぷり。他にも、加賀太というキュウリを使ったピクルス。加賀太の厚く柔らかな果肉が独特の食感を生み出しています。魚介では、水ダコと水菜のカルパッチョやスルメイカのサラダ風リゾットなど。どの料理も食材のもつ特性をキチンと理解し、最小限の味付けで来客者の舌を魅了させます。
中でも、私がいちばん気に入った料理がプリモのパスタ、
海洋深層水トマトの冷製カッペリーニ。どこにでもある定番の冷製パスタです。一口食べると、その味わいに目をみはりました! トマトのコクのある甘さはもちろん、深く爽やかな香りが広がります。試食で食べた時よりも、オリーブオイルなどで軽く味付けされることで、味の輪郭がよりはっきり見えてきました。探れば探るほど、味の引き出しをもったトマトなのです。CANOVIANO TOKYO(カノビアーノ・トーキョー)のグランシェフの川島さんに「トマトのパスタが抜群に美味しかったです」と伝えたところ「特別なことはしていません。トマトの力ですよ」と控えめに答えてくれました。
金糸瓜(ソーメンカボチャ)や他の食材はどのような料理になったのでしょうか?
各食材のお問い合わせ先と共に
次のページで紹介します。