カフェ/京都のカフェ

かもがわカフェと鴨川散歩…京都・荒神口(4ページ目)

鴨川から徒歩数分の細道に、大きな窓に嵌めこまれた青、黄、赤の色ガラスと、自家焙煎コーヒーのおいしさで有名なカフェがあります。じつは食事も充実。夕方の川沿い散歩のあとにどうぞ。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

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かもがわカフェの店内写真

日常の香り豊かな脇役として

コーヒーは日々を豊かにしてくれる名脇役、と高山さん。1日1杯のおいしいコーヒーは、決して人生を劇的に変えたりはしないけれど、毎日の暮らしを豊かにしてくれるのだと。

だからこそ、喫茶業は“日常を売る仕事”。
「いかに良い日常を売っていけるかが僕の仕事だと思います」

楽しげにそう話してくれた高山さんのバイブルは、コートドールの斉須政雄シェフが綴った素晴らしい仕事論、『調理場という戦場』。私は2002年のほぼ日刊イトイ新聞での連載中、読むたびに自分に巨大な喝を入れられる思いでした。いまこの本を読んでも、やはり胸に熱いものがこみあげてきます。

「誠実か、言動に恥じることはないか。気力は満ちているか。努力は怠らなかったか。不精になってしまっていないか」

斉須シェフのこの5か条は、あらゆる仕事をしている人が日々、自らに問いかけるべきものなのかもしれません。これを大げさと受けとめるか、身近なものとしてとらえるかは各人の心ばえしだい。

日常の場所であるカフェのほがらかなカウンターでも、この言葉を心にとめてコーヒーを淹れている人がいると思うと、小さな元気が生まれますね。

「鴨川を散歩がてら、もし寄ってみたくなったら、どうぞふらっと遊びにきてください」
旅先で触れる、街の人々のなんでもない日常の一瞬。旅先でカフェに入る最大の魅力は、そこにあります。

予告編】 2009年10月出版予定の本では、かもがわカフェの魅力をまた別の角度からお伝えします。ただいま京都通いをして、いろいろなお店を取材中。

▼かもがわカフェのメニューとショップデータはこちら


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