柄の長いほうきがカフェのシンボル

雨の午後、古いマンション入り口の小さな階段を5段あがる途中で、私はもうすでにこのカフェの魅力を感じ始めていました。窓から見えた店内に、心を惹きつけてやまない空気が満ちていることを、直感が教えてくれたのです。そんな直感は、カフェ好きの人間ならきっと誰もが体験したことがあるでしょう。

JR中央線・武蔵小金井駅から歩いて5分。古いマンションの1階にbroom&bloomが生まれたのは2005年3月のこと。 2つの「ブルーム」が意味するのは 、「broom」…柄の長いほうき=よけいなものを取り払ってすっきりと/「bloom」…満開。
店内のあちこちに飾られたほうきがカフェのシンボルです。実用的で何の装飾もない道具たちのすこやかな表情。地に足のついた暮らしの気配。

オーナーのヤシマミカさんはスローフードのケータリングユニットとして人気を集めた「yadocarism(ヤドカリズム)」の主宰者。 フリーの編集者を経て、子育てに悩みながらyadocarismを立ち上げた経緯を綴ったヤシマさんの著書『旅するキッチン いつもココロにスパイスを』 は多数の人々の共感を呼び、broom&bloomに <定住>する前の2002年にオープンしたデリショップには、遠方からもお客さまがわざわざ足を運んでいたといいます。

▼「拾いモノ運に恵まれた」? オーナーの素敵な特技。