メニューの最後のページには「4月のブックメニュー」なるタイトルが掲げられていました。
「ARGOでは、目で見て楽しんでいただけるビジュアル洋書をご用意しております。お飲物とご一緒にラウンジのソファでゆっくりとご覧ください」という言葉を添えて、4月の推薦ブックメニューが並びます。
たとえばインテリア関連書なら「明るく解放的なアメリカ西海岸のインテリア」がテーマ。プロダクト関連書は「食事シーンを盛り上げる器とキッチンツール」。アート、写真、料理、旅などのジャンルごとに、テーマに沿ったおすすめの本の題名が各3冊ほど記されていました。
※書架の本は購入可能です。
この空間作りには4人の女性アーティストが参加しています。共通テーマは“自然”。レストランスペースの天井には雲をモチーフにした照明「クラウド」が柔らかな光を放ち、安積朋子氏がデザインしたエレガントな鹿の足を思わせる家具が配されています。
カフェスペースでは、小枝をモチーフにしたランプシェード(写真上右)が、水玉を思わせるガラスのオブジェ(写真上左)とともに、雨上がりのしっとりした林のような印象を演出。窓の外で陽光を浴びて輝く“都市の中の自然”と、屋内で淡い光をたたえた“アートの自然”が、そっと響き合うようでした。