人々が有機的につながっていく場所をめざして
「人と人が有機的につながり、アートを自由に表現できる場所としてカフェを作りました」と高岡さん。この日は3人のアーティストによる展示がおこなわれ、照明や壁の写真などがいつもとは違う装いに変身していました。建物じたいは、白壁の奥に土壁が眠っているという築年数不明の古さ。店内にはメンテナンスしながら使い継がれてきた古いものたちを大切にしたいとの思いから、70~80年前にイギリスで使われていたチャーチチェアや手作りのテーブルが並び、オーナーの祖父の家にあったという古い木のはしごも、かごをつけてマガジンラックに生まれ変わっています。
お客さまが持ち寄った旅の写真の数々を映し出すパソコンの横には、昭和30年代の地球儀(写真上)。褐色がかったその球面には、もはや存在しない国々の名前が残されていました。 |
昼間でも軽くお酒を、という文化
お酒の固定概念を取り払って、さまざまなお酒のおいしさに触れるとともに、昼からでも食事に合わせて軽くお酒をたしなむという文化もひろめられたら、と高岡さん。「1日でも長く、健康的にお酒を飲み続けられるように(笑)、体に優しい料理をご用意してお待ちしています」 こちらはお料理とバーテンダーを担当する松本良一さんの言葉。ビールが本来は繊細な取り扱いを必要とするものであることなど、お酒にまつわる楽しくて眼からうろこが落ちるお話を聞かせていただきました。 |