カフェ/渋谷・恵比寿・原宿・表参道のカフェ

茶亭 羽當(さてい・はとう)…渋谷

宮益坂のあたりで美味しい珈琲が飲みたくなったら、琥珀色の喫茶店へ。平成元年の開業当時からカウンターに立ってコーヒーをドリップしてきた店長にお話をうかがいました。2人からでも予約可能です。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

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カフェの写真

渋谷の老舗に流れる琥珀色の時間

軒先に下がる焦茶色の板に、白い「珈琲」の文字。1989年9月に渋谷・宮益坂下に誕生した珈琲店「羽當」は、やがて20周年を迎えようとする現在も変わらぬたたずまいで日々たくさんのお客さまを迎えています。

木の扉を開けて店内に入ると、12mもの長さを誇る松材の一枚板のカウンターが目に飛び込んできます。カウンター奥の飾り棚に並ぶコーヒーカップは全部で300客以上。オーナー羽當さんの趣味で、ヨーロッパの名窯から有田焼まで1客ずつ異なる種類が並んでいます。私も訪れるたびに、目の前に違うコーヒーカップが運ばれてくるのを楽しみのひとつにしてきました。

カフェの写真

ロイヤルコペンハーゲン、ウエッジウッド、ジノり、ヘレンド、120年前のロイヤルウースター。
「お客さまの雰囲気に合わせてカップを選んでいます」と、羽當開店当時からカウンターに立ちつづけてきた店長の田口豊志さん。

かつて新宿の珈琲店でネルドリップの腕をふるっていた田口さんは、そこにお客さまとして通っていた羽當さんに声をかけられ、羽當のオープンに立ち会うことに。今回の記事は、開店から現在までの羽當の歴史を最もよく知る田口さんのお話をお届けします。

▼アンティークの振り子時計に守られて

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