下北沢随一のゆとりある空間
「下北沢の街はベトナム・ホーチミン市に似ている」という説を聞いたことがあります。真偽のほどは不明ですが、ある時期の下北沢には、ベトナムカフェの先駆的存在だったtrang
cafe(チャンカフェ・現在はありません)を筆頭に、ベトナム料理店やベトナムカフェが続々と誕生して、「下北沢ベトナム化計画」が進行しているのではないかと、街を歩くたびに小さな興奮を楽しんだものです。
ベトナムという国の魅力が注目されはじめたのは2000年頃からだったでしょうか。旅行の目的地にベトナムを選ぶ女性たちが増え、ベトナム雑貨、ベトナム料理、ベトナム映画、そしてベトナムカフェが次々に東京の街に現れました。あの頃は「アジア」が流行のキーワードで、現在の北欧と同じような引力を持っていたのです。
フォー。バインセオ。ベトナムコーヒー。ベトナムの食文化は今や東京でもすっかりおなじみになりました。それらをゆったりとしたソファのあるラウンジカフェで楽しませてくれるのが、2008年5月末に誕生したcafe
viet arco(カフェ・ヴィエット・アルコ)ならではのスタイル。
今回の記事では、下北沢で最も贅沢な空間づかいをしているカフェのひとつをご紹介します。