はじめての食感!
新宿コマ劇場裏にオープンしたかりふわ堂は、いたって庶民的で入りやすい店構え。店内は自分で焼くテーブル席と、スタッフに焼いてもらうカウンター席に分かれています。私も連れも鉄板奉行ではないので、カウンター席に座って熟練のスタッフにすべてをゆだねました。興味しんしんでスタッフの手さばきを見物していると、「もしかして焦がしてるの?!」と思うほどしっかりと焼き目をつけています。
運ばれてきた豚玉をひとくち。まずびっくりするのは、こんがり香ばしく焼き目をつけた表面と、とろとろのスクランブルエッグに近い中身のコントラスト。表面だけを食べてみるとカリカリ、中だけをすくってみるとふわふわ。いっぺんに食べると二つの異なる食感が混じり合う面白さ……なるほど「かりふわ堂」です!
かりふわ堂の「豚玉」(780円)を
半分にスライスしてみたところ。
野菜たっぷり、粉だけで満腹にならない嬉しさ
「東京の人はもんじゃ焼きに慣れてるはずなのに、この中身を“生焼け”と勘違いする人がいて(笑)」とつんく♂さん。「大阪のお好み焼きは、もっとコナコナしてます。でも、そういう“粉ぱつぱつ”のお好み焼きは、たくさんは食べられへんやろ? かりふわ堂は、野菜たっぷりでヘルシー、ほかの料理も楽しむ余裕があるようなお好み焼きを出してます」
そのお好み焼きは「粉料理」と「蒸し野菜」を融合させたようなイメージ。ソースをかけなくても食べられるよう出汁にこだわり、小麦粉に天然かつおぶしを加えてしっかり旨味を出しています。