「僕自身はひとりで行動するほうが圧倒的にラクなのですが、京都の人は地元に友達がいるせいか、あまりひとりでは遊ばないようですね」と畑さん。
ということは、ひとりでエレファント・ファクトリー・コーヒーに訪れる常連客は、全国から京都に移住してきた人々なのかもしれません。
常連客の最高齢は、娘さんとお見えになるという70代の女性。今日は薄く淹れてちょうだい、などと自由自在にカスタマイズなさるそうです。
本を読む習慣のなかった人が、このカフェで自然にかたわらに置かれている古本を手に取り、本を読むようになったというのは畑さんにとって嬉しいエピソード。また、昼間にひとりでやってきて、ビールを飲みながら静かに読書を楽しんでいった男性に対しては、思わず「本当にありがとうございました!」という言葉が出たそうです。