昔の味を憶えているお客さまのために
イタリアンのメニューに混じって、三笠会館ならではの伝統的な一皿も顔をのぞかせています。唐揚げやカレーライスは、何十年来のファンがいるという人気メニュー。
「むかし、おじいちゃんに三笠会館に連れてきてもらって食べた、想い出のカレーなんです」と懐かしむお客さまのためにも、はずすことのできないメニューなのだそうです。若いスタッフに、古き良き時代の三笠会館の光景を教えてくださる常連客もいるとか。
面白いのは、常連のお客さまがみなバンコの立ち位置を決めていらっしゃること。ある人はバンコと壁の間の狭いスペースにすっぽりと身体をおさめるのがお好きなのだそう。そうするとバリスタと近い距離で世間話が楽しめるのです。
「お帰りになるとき、良い時間を過ごさせてくれてありがとう、などと素敵な言葉をかけてくださるお客さまもいらっしゃいます」とバリスタの中島さん。