人気の北欧カフェが吉祥寺にオープン
荻窪の住宅街の細い路地に面した小さなカフェmoiが移転し、2007年12月、吉祥寺・大正通りの一角にオープンしました。近隣にはセンスの良い北欧雑貨ショップや北欧料理店などが点在。また、moiと時を同じくしてmarimekko吉祥寺もオープンし、界隈はあたかも北欧ストリートといった趣。北欧文化のお好きな方にはたまらないエリアになりました。
さっそく新生moiを訪れてみたのは平日の午後4時。フィンランドの巨匠アルヴァー・アールトの美しい椅子を配したシンプルで透明感のあるインテリアは、荻窪時代と変わらない居心地の良さ。ていねいに選ばれ磨かれてきたメニューの、どれをとってもはずれのないおいしさも変わりません。
しかし、面積の広さ(といっても15席ですが)、入り口にカードショップを併設したこと、そして何よりも人通りの絶えない、活気あふれる立地であることが新鮮な風通しの良さを生みだし、moiにいっそうの魅力を加えています。
※荻窪時代のmoiについてはこちらをご参照ください。
北欧の澄んだ空気を呼吸する
2002年に荻窪にオープンしたmoiは、こじんまりしたシンプルなたたずまいながら、日本各地からお客さまが訪れる小さな名店。北欧好き、カフェ好きの人々の間で静かに大切に愛されてきました。
オーナーの岩間洋介さんと建築家・関本竜太さん(Riotadesign)が作りあげた内装は、洗練されていながらとりすましたところのない、気持ちよくあたたかな印象。
コーヒーの芳香に包まれてmoiで過ごすなにげない時間の中から、私たちが無意識のうちに受け取っているのは、北欧の空気が喚起するなつかしさや、すがすがしい森林の気配、地に足のついた日常生活を慈しむ人々の世界観のようなもの。
はっきりと目には見えないけれど、店内の空気にそんな成分が含まれているからこそ、小さなmoiはそこで過ごす少しの時間のあいだに、乾燥しがちな心をおだやかに保湿し、あたためててくれるのでしょう。
かけがえのないそんな空気を5年間にわたって生みだしてきた岩間さんに、移転についてのお話をうかがいました。