夜更けに大人たちが語る場所
2007年秋、三軒茶屋駅北口と下北沢駅南口を南北に結ぶ「茶沢通り」の一角に、居心地の良いカフェがオープンしました。
茶沢通りの名称は、三軒茶屋の「茶」と下北沢の「沢」を合わせたもの……なんてあたりまえのことを、最近になって知った私です。
このカフェまで歩いていくなら、三軒茶屋駅からまっすぐに10分以上。途中の名所は、茶沢通りの右側、ビルの屋根に巨大なゴリラ像があることで知られるファミリーマートでしょうか。
そろそろ代沢十字路にさしかかるという頃、左手のビル入口に、CARMA38が出している黒板をみつけることができます。
38=「さんちゃ」
店名の38は三軒茶屋の略称「さんちゃ」を数字に置き換えた洒落。オーナーもスタッフもあえてこれを発音せず、単に「カルマ」と呼んでいるそう。カルマは英語のkarma=雰囲気から。 karmaにはヒンドゥー教の業(ごう)の意味もあっていささか重いので、KをCに変えて造語をつくりました。
深夜に三軒茶屋の大人たちが集まってリラックスするCARMA38。今回の記事ではこのカフェを詳しくご紹介しますね。「お客さまとの会話が最大の喜び」と語るオーナーがつくりあげる空気のなか、「好きって、なんだろう」をテーマに5時間も語り続けた素敵なお客さまもいるそうですよ。