日本茶ソムリエのホスピタリティを愉しむカフェ
茶茶の間は2005年、表参道の路地裏にオープンした日本茶カフェ。お茶のクオリティ、種類の豊富さはもちろんのこと、これほどお客さまと日本茶の距離を縮め、おいしいお茶に親しんでもらうことに心をくだいているカフェはまたとないかもしれません。茶茶の間には日本茶のソムリエがいて、きわめて親切に、しかし決して押しつけがましくなく、新しいプレゼンテーションで日本茶の世界を魅力的に案内してくれるのです。厚みのある日本茶のメニューをひらくと、ひとつひとつのお茶の名前の横に、ていねいな解説とレーダーチャートが描かれていました。(写真右)
お茶の味わいを甘味・渋味・旨味・香気・稀少性の5つの観点からわかりやすく示したそのレーダーチャートを見て、なにげなく「ワインの評価みたいですね」と感想をもらすと、日本茶ソムリエの和多田喜さんが言いました。
「ワインのような味わいのお茶もあるんですよ。飲んでみますか?」
きっかけをつかむのにふさわしい提案でした。あまりにもヴァラエティに富んだ日本茶が並んでいるので、どれを注文すればいいのか迷ってしまうほどなのです。
今回はこの日本茶専門カフェ「茶茶の間」を詳しくご紹介しますね。ほんの1滴ずつ、なめるように楽しむ高価なお茶から、芳醇な冷煎茶、目の前でお茶を焙じて作ってくれる香ばしい「焙じチャイ」まで、日本茶の世界の豊かなひろがりにあらためて気づかせてくれるお店です。